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地方創生ICT利活用推進会議発表資料
大学の地域活性化
公立はこだて未来大学
中島秀之
はこだて未来大は情報系の単科大学
2015/2/26
h.nakashima@fun.ac.jp
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公立はこ だて未来大学
システム情報科学部
情報アーキテク チャ 学科 複雑系知能学科
情報システムコ ース 情報デザイ ンコ ース 高度ICTコ ース 知能システムコ ース 複雑系コ ース
はこだて未来大の研究教育分野
? 情報科学
? デザイン(出口イメージ)
情報科学で新しい社会システムを
デザインする 人材の育成
教育のキーワード:
情報,システム,デザイン
情報技術(Information Technology)
? 情報は第三の世界観
? Cf. アービン?トフラー「第三の波」
–第一:物質(衣食住)
–第二:エネルギー(産業革命)
? 単なる通信技術ではない
情報の通信
人 人コンピュータ
狼煙
電話
放送
インターネット
…
両端は人
コンピュータは内容に関与しない
情報の処理
対象 コンピュータ
自動制御
工作機械 …
対象 人コンピュータ
データマイニング
自動翻訳
ロボット
人コンピュータ
仮想現実
CAD …
人が関与しない場合もある
コンピュータは内容を操作する
函館という「地方」
2015/2/26 10
? 「地方」は相対的
– 北海道は日本の「地方」
– 函館は北海道の「地方」
? 拡大しないと見えてこない
全国都道府県別人口
(首都圏は円が重なっている)
(北海道の広さにも注目)北海道都市別人口
地方の活性は何が阻害していたか
? インフラの非効率
– インターネットが一部解消しているが
– ライフラインや物流等に関してはまだ
– 「コンパクトシティ」は行政観点で,住民の利便性とは
必ずしも一致しない(人口は密集しない方が住みや
すい)
? 国内均一政策
– 地域の独自性を活かしにくい
– 公共交通行政も都会版で全国を統一
– 北海道は1/48だから忘れられている?
2015/2/26
h.nakashima@fun.ac.jp
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函館の問題
? 人口あたりの面積が広い(北海道の問題)
– 利点でもあるが(この利点は活かしたい)
– 国の政策は人口当たりで計算され,距離は考慮
外のことが多い
? 人口当たりの病院数は足りていても,病院まで車で数
時間という例も
? 道庁から遠い
– 札幌まで特急で4時間
– 高速道路で300km
2015/2/26 12
交通行政の問題
? 距離スケールが反映されていない
– 例えばタクシー等の料金は距離ではなく時間でカ
ウントしないと北海道は割高に
? バスとタクシーの法的切り分け(両業種の保
護政策)
– 中心部基準の切り分けではないか
– 新しい交通を導入する妨げ
– 特区が欲しい
2015/2/26 13
公共交通のクラウド化(詳細後述)
経路自由度
ダイヤ自由度
ドアツードア
集合場所
迂回ルート?
エリアデマンド
自由乗降
定路線
定時 ダイヤ固定 ダイヤなし
有
無
路線バス
コミュニティーバス
乗合いタクシー
乗合い
タクシー
仮想化して
全領域をカバー
ID-Link(地域医療連携ネットワークサービス)
? 医療情報共有の先端的取り組みとして函館が先
導(高橋病院等)
? プライバシ保護と情報共有を両立
? 移動に時間を要するのであれば、情報連携が有
効(移動最小化)
? 公共交通のクラウド化と併せた今後の可能性
– 高い稼働率と最小コストでの医療施設送迎?
– 送迎に併せた診察予約、過去の診療情報の準備?
– 規制緩和による遠隔診断と併せれば、 迅速かつ的
確な診療が可能に?
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新しい地域社会の方向性
? 情報流通コストはタダ同然
? 物流は高い
それならば
? 物流量最少化
– 地産地消を原則とする地
域社会
? 情報処理による活性化
– 情報ネットワークで結合
? 物流距離最小化
– ハブ構造からの脱却
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はこだて未来大の
地域貢献研究例
2015/2/26
h.nakashima@fun.ac.jp
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Marine IT
? 例
– ホタテ養殖の水温管理
? ユビキタスブイ(右の写真)
– なまこ養殖の資源管理
? iPadアプリ
? 陸の技術がそのままでは使え
ない
– 価格(漁業者に手の出る価格)
– 波の揺れ(ユーザインタフェース
も変わる)
– 海上無線LANの実験も
2015/2/26 20
2005年グッドデザイン賞
新領域部門受賞
Medical IT
函館市の観光HP(多言語:日英韓中台露)受託
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デジタルアーカイブ(Museum IT)
? 函館は明治以降の歴史的写真や資料の宝
庫(函館博物館は荒俣宏が絶賛)
? 地域の歴史文化を次世代のコンテンツに
? ITにより,未活用の地域の魅力を可視化
– 地域ブランドの向上
2015/2/26 23
Ikabot
? 市民の会,高専との共
同制作
– 高専がハード
– 未来大がソフト
? インターネット経由で操
作できるイカ型ロボット
? 「イカール星人」函館観
光ビデオのキャラに
NPOスマートシティはこだて
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スマートシティはこだて
交通 医療
環境 生活
高齢化対策
人口減少対策
経済活性化
目標
手段
問題
目的:公共交通サービスのクラウド化
(バスとタクシーの差は車輛の大きさだけに)
従来システム:
バスとタクシーは別システム
2015/2/26 (c) H. Nakashima 26
どちらを使う?
バス:固定路線
固定ダイヤ
タクシー:
便利だが高額
?GPSによる位置管理
?ドライバーへルートの
遠隔指示
クラウド化
提案システム(SAVS):
都市内の全バスとタクシーを集中制
御し,ユーザとシステムの協調により
システムが最適手段を選択
公共交通のクラウド化
経路自由度
ダイヤ自由度
ドアツードア
集合場所
迂回ルート?
エリアデマンド
自由乗降
定路線
定時 ダイヤ固定 ダイヤなし
有
無
路線バス
コミュニティーバス
乗合いタクシー
乗合い
プライシングに必要な技術として:
コストの予測,時間の予測,要求を満
たすスケジューリング
タクシー
仮想化して
全領域をカバー
Smart Access Vehicle Systemの狙い
(Mobile IT)
? 公共交通の効率化
? 市民(高齢者や学生)のモビリティ促進
? 観光客の足
? 他のサービス(レストラン,病院,観光,教育
など)との連携
– スケジューリングと情報共有がもたらすサービス
の拡充
2015/2/26 28
空港駅
西武地区
未来大
五稜郭
8km
是非函館へ
お越しください
h.nakashima@fun.ac.jp
未来大のモットー
Open Space, Open Mind
ガラス張りの巨大空間
(教員室前に学生の勉学空間)
教室もガラス张り

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