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2018/7/27
株式会社オルトメディコ 研究開発部
臨床学術課
馬場亜沙美
红茶でほっと一息
~红茶のストレス軽减効果~
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
紅茶の定義
緑茶 烏龍茶 紅茶
不発酵茶 半発酵茶 発酵茶
出展) 新版 緑茶?中国茶?紅茶の化学と機能 (2007)
茶の種類は発酵の違いによって分類されている。
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
紅茶の歴史
出典) 茶大百科 I (2008)
茶の歴史は中国からはじまる。
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
紅茶の歴史
出典) 茶大百科 I (2008)
約1,800年前 (西暦 200年代頃)
中国で緑茶が製造される。
約1,000年前 (西暦 1000年代頃)
一部の茶葉が自然に酸化発酵し、原始的な「烏龍茶」が誕生。
約200年前 (西暦 1800年頃)
茶葉全体が酸化発酵した紅茶の原型「工夫茶」(Congou)が誕生。
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紅茶の歴史
出典) 茶大百科 I (2008)
ヨーロッパ貴族のティータイム
(西暦1700年頃)
ティーガーデンズ (喫茶園) の様子
(1800年代後半)
約1,800年前 (西暦 200年代頃)
中国で緑茶が製造される。
約1,000年前 (西暦 1000年代頃)
一部の茶葉が自然に酸化発酵し、原始的な「烏龍茶」が誕生。
約200年前 (西暦 1800年頃)
茶葉全体が酸化発酵した紅茶の原型「工夫茶」(Congou)が誕生。
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紅茶の歴史
出典) 茶大百科 I (2008)
約160年前 (西暦1840年頃)
当時、イギリス植民地であったインドのアッサム地方に
中国の製茶技師を招き、強発酵の「紅茶」を開発。
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
紅茶の歴史
出典) 茶大百科 I (2008)
約160年前 (西暦1840年頃)
当時、イギリス植民地であったインドのアッサム地方に
中国の製茶技師を招き、強発酵の「紅茶」を開発。
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紅茶の国内消費量 –1
出典) 紅茶統計 (2017)
100,000
105,000
110,000
115,000
120,000
125,000
130,000
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
S50 S55 S60 H1 H5 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
消費量 (t) 人口 (千人)
紅茶国内消費量
人口
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紅茶国内消費量
人口
紅茶の国内消費量 –1
出典) 紅茶統計 (2017)
100,000
105,000
110,000
115,000
120,000
125,000
130,000
0
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10,000
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20,000
25,000
S50 S55 S60 H1 H5 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
消費量 (t) 人口 (千人)
消費量
7,494 t
人口
111,940 (千人)
人口
128,056 (千人)
消費量
19,796 t
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紅茶の国内消費量 –1
出典) 紅茶統計 (2017)
100,000
105,000
110,000
115,000
120,000
125,000
130,000
0
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10,000
15,000
20,000
25,000
S50 S55 S60 H1 H5 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
消費量 (t) 人口 (千人)
紅茶の国内消費量は年々増加している。
0
20
40
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80
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140
160
180
1 人当消費量(g)
66.9 g
154.6 g
紅茶国内消費量
人口
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茶に含まれるポリフェノール
緑茶 烏龍茶 紅茶
Gallic acid Gallic acid Gallic acid
(-)-Epigallocatechin (EGC) (-)-Epigallocatechin (-)-Epigallocatechin
(-)-Epicatechin (EC) (-)-Epicatechin (-)-Epicatechin
(-)-Epigallocatechin gallate (EGCG) (-)-Epigallocatechin gallate (-)-Epigallocatechin gallate
(-)-Gallocatechin gallate (-)-Gallocatechin gallate (-)-Gallocatechin gallate
(-)-Epicatechin gallate (ECG) (-)-Epicatechin gallate (-)-Epicatechin gallate
(-)-Gallocatechin (-)-Gallocatechin Theaflavin-1 (TF1)
(-)-Catechin gallate Theasinensin A Theaflavin-3-gallate (TF2A)
(-)-Catechin Theasinensin B Theaflavin-3’-gallate (TF2B)
Theasinensin C Theaflavin-3,3’-digallate (TF3)
Theasinensin D Thearubigins
Theasinensin E
出展) Handbook of Functional Beverages and Human Health (2016)
TF3 > ECG > EGCG, TF2B, TF2A > TF1, EC > EGC
? 抗酸化能の強さ (Leung LK, et al., J Nutr. 2001)
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紅茶の機能性 –1
出展) 新版 緑茶?中国茶?紅茶の化学と機能 (2007)
? 抗酸化作用
? 血中脂質抑制作用
? 血糖値上昇抑制作用
? 抗肥満作用
? 肝機能保護作用
? 血圧上昇抑制作用
? 抗ストレス作用 など…
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紅茶の機能性 –1
出展) 新版 緑茶?中国茶?紅茶の化学と機能 (2007)
? 抗酸化作用
? 血中脂質抑制作用
? 血糖値上昇抑制作用
? 抗肥満作用
? 肝機能保護作用
? 血圧上昇抑制作用
? 抗ストレス作用 など…
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紅茶の機能性 –2
? ストレスへの影響
? カテキン類
唾液アミラーゼ活性の低下 (Unno K et al., 2017)
? L-テアニン (N-ethyl-L-glutamine)
心拍数と唾液分泌型IgAの減少 (Kimura K et al., 2007, Yoto A et al., 2012)
? L-テアニン+カフェイン
自覚する気分症状が改善 (Camfield DA et al., 2014)
紅茶に含まれる成分にはストレス軽減効果が確認されている。
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0
50
100
150
200
250
300
350
H8 H11 H14 H17 H20 H23 H26
ストレス社会 –1
出典) 厚生労働省. 平成26年患者調査
(千人)
H8 – H26
約 1.7倍 (10万人増)
精神及び行動の障害: 推計患者数 (外来)
精神および行動に障害のある患者は年々増加している。
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0
100
200
300
400
500
600
700
800
H10 H15 H20 H24 H25 H26 H27 H28
精神障害 うち自殺 (未遂含む)
ストレス社会 –2
出典) 厚生労働省. 平成28年度「過労死等の労災補償状況」
精神障害による労災認定件数
H10 – H28
約 125 倍 (約 490 件増)
精神障害による労災認定件数が増加している。
(件)
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生体のストレス応答
大脳皮質
視床下部
CRH
自律神経系脳下垂体
交感神経系 副交感神経系
ノルアドレナリン
副腎髄質副腎皮質
ACTH
コルチゾール アドレナリン
ノルアドレナリン
免疫系
副腎
精神的
ストレス
CRH:副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン
ACTH:副腎皮質刺激ホルモン
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神経の分類と働き
神経
中枢神経 末梢神経
体性神経
知覚神経 運動神経 交感神経 副交感神経
自律神経
脳と脊椎で構成され、
全神経のコントロール
センターの役割を果たす
脳と脊椎から枝分かれ
して全身に広がる
意思とは無関係に
体の機能を調整する
意思でコントロールできる
知覚や運動をつかさどる
心身を緊張させ、
興奮状態に導く
心身をリラックスさせ、
鎮静状態に導く
末端で受けた情報
を中枢に伝える
中枢からの指令を
末端に伝える
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交感神経?副交感神経の働き
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自律神経失調症の症状
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ストレス評価法
分類 検査項目 測定?評価内容
心理学的
評価法
精神健康調査 (GHQ)
身体的症状、不安と不眠、社会的活動
障害、うつ傾向など
気分プロフィール検査 (POMS)
気分状態 (緊張?抑うつ?怒り?活気?疲
労?混乱の6 因子)
職業性簡易ストレス調査票
仕事のストレス要因、ストレス反応、修
飾要因など
生理学的
評価法
心拍数変動 (心拍数のゆらぎ)
自律神経活動
(交感神経と副交感神経のバランス)
加速度脈波 自律神経活動
生化学的
評価法
血液検査 カテコールアミン 交感神経活動
尿検査 カテコールアミンおよび代謝物質 交感神経活動
唾液検査
アミラーゼ活性
交感神経活動
クロモグラニンA
(田中善秀, 2011 日薬理誌より一部抜粋)
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試験概要 –1
試験種別 有効性?安全性
デザイン ランダム化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験
群数 2 群
検査回数 4 回
試験期間
介入期間 3 週間 / ウォッシュアウト期間 2 週間
(2017年3月~2017年7月)
対象者 日頃ストレスを感じている健常な成人日本人男女
被験者数 22 名
試験食品
被験食品: 紅茶エキス粉末カプセル
プラセボ: 結晶セルロース+デキストリン含有カプセル
主要アウトカム
1) LF, HF, LF/HF, 自律神経機能年齢 (自律神経測定センサーVM302)
2) 気分症状 (気分プロフィール検査: POMS2 日本語版)
副次的アウトカム
1) 唾液アミラーゼ活性 (唾液アミラーゼモニター)
2) アンケート調査
安全性 身体測定、理学検査、尿検査、末梢血液検査、自覚症状、医師の問診
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
I 期
II 期
スクリーニング
選抜
n = 22
紅茶エキス
n = 11
プラセボ
プラセボ
n = 11
紅茶エキス
ランダム化
ウォッシュアウト期
医師が参加に問題ないと判断した者
自律神経機能年齢と実年齢の差が相対的に大きい者
男女比は1:1
自律神経機能年齢が群間で大きく異ならないこと
紅茶エキス先行群 プラセボ先行群
3 週間
2 週間
3 週間
日頃ストレスを感じている健常な成人日本人男女
試験概要 –2
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
紅茶エキスカプセル
プラセボカプセル
プラセボカプセル
紅茶エキスカプセル
ウォッシュ
アウト
ウォッシュ
アウト
II 期
< 3 週間 >
I 期
< 3 週間 > < 2 週間 >
紅茶エキス
先行群
プラセボ
先行群
: 来院検査
検査項目
1) LF, HF, LF/HF, 自律神経機能年齢 (自律神経測定センサーVM302)
2) 気分症状 (気分プロフィール検査: POMS2 日本語版)
3) 唾液アミラーゼ活性 (唾液アミラーゼモニター)
4) アンケート調査
5) 身体測定、理学検査、尿検査、末梢血液検査、自覚症状、医師の問診
用法?用量
1日3回?1回4粒を朝、昼、晩の食事前に摂取
(各食事前に紅茶 500 mL を摂取する計算)
試験概要 –3
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
? 自律神経測定センサー (VM 302)
自律神経機能の評価 –1
脈波 (PPG)?心電波 (ECG) を同時測定
心電波: 筋電などによるノイズが入りやすく、肌の乾燥による計測不能も多い。
脈波: 冷え性、不安、緊張などによる血流障害が原因の計測不能がある (約 3-5%)
出展) ㈱疲労科学研究所HP
? LF: 交感神経を反映
? HF: 副交感神経を反映
? LF/HF: 交感神経と副交感神経のバランス (基準値 0.8-2.0)
? 自律神経機能年齢
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
? POMS2
自律神経機能の評価 –2
表面 裏面
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
? POMS2
自律神経機能の評価 –2
裏面の回答
表面の回答
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
? POMS2
自律神経機能の評価 –2
AH: 怒り-敵意
CB: 混乱-当惑
DD: 抑うつ-落込み
FI : 疲労-無気力
TA : 緊張-不安
VA : 活気-活力
F : 友好
TMD: Total Mood Disturbance
(ネガティブな気分の総合得点)
AH CB DD FI TA VA F
AH CB DD FI TA VA TMD
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
? 唾液アミラーゼモニター
自律神経機能の評価 –3
出展) ニプロ㈱HP
シートの先端を舌下部
に入れて、30 秒待つ。
規定の動作を行う。 チップをセットする。 セット後に規定の動作を
行う。計測結果が表示さ
れる。
大脳皮質
視床下部
CRH
自律神経系脳下垂体
交感神経系 副交感神経系
ノルアドレナリン
副腎髄質副腎皮質
ACTH
コルチゾール アドレナリン
ノルアドレナリン
免疫系
副腎
精神的
ストレス
アミラーゼ合成?分泌
唾液アミラーゼ上昇
唾液アミラーゼ
モニター
唾液採取
チップ
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
I 期
II 期
スクリーニング
選抜
n = 22
紅茶エキス
n = 11
プラセボ
プラセボ
n = 11
紅茶エキス
ランダム化
ウォッシュアウト期
医師が参加に問題ないと判断した者
自律神経機能年齢と実年齢の差が相対的に大きい者
男女比は1:1
自律神経機能年齢が群間で大きく異ならないこと
紅茶エキス先行群 プラセボ先行群
3 週間
2 週間
3 週間
最終解析対象: 21 名 (PPS解析)
1 名解析から除外
理由 (摂取率 90% 未満のため)
結果 –1.1
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
紅茶先行群 (n = 10) プラセボ先行群 (n = 11)
P 値
Mean SD Mean SD
年齢 (歳) 40.9 12.1 41.1 10.9 0.970
身長 (cm) 164.6 9.9 164.3 8.5 0.951
体重 (kg) 61.2 16.5 61.1 12.5 0.992
BMI (kg/m2
) 22.2 3.8 22.4 2.8 0.897
体脂肪率 (%) 20.3 5.6 22.4 3.0 0.284
収縮期血圧 (mmHg) 114.5 19.9 113.1 8.7 0.833
拡張期血圧 (mmHg) 71.7 14.1 75.0 8.7 0.515
脈拍数 (bpm) 77.4 5.8 70.5 7.9 0.037
結果 –1.2
表. 試験参加者背景
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
結果 –1.2
表. 試験参加者背景
紅茶先行群 (n = 10) プラセボ先行群 (n = 11)
P 値
Mean SD Mean SD
LF 235.3 166.9 236.9 123.2 0.981
HF 132.1 66.0 215.3 266.9 0.350
LF/HF 2.2 0.9 2.7 1.9 0.484
自律神経機能年齢 (歳) 57.8 9.2 58.3 10.0 0.912
TMD (点) 74.1 35.4 73.7 43.2 0.983
AH (点) 14.2 10.2 14.4 8.7 0.969
CB (点) 16.5 7.2 16.9 7.6 0.900
DD (点) 20.2 11.2 19.4 12.2 0.872
FI (点) 13.4 5.8 12.0 6.6 0.613
TA (点) 19.8 5.8 20.8 6.9 0.720
VA (点) 10.0 2.8 9.7 5.9 0.895
F (点) 10.1 3.0 10.5 4.4 0.792
唾液アミラーゼ (KIU/L) 36.0 19.2 56.5 23.2 0.041
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし
群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA
紅茶エキス (n = 21)
プラセボ (n = 21)
結果 –1.3
P = 0.099
LF/HF 比
交
感
神
経
副
交
感
神
経
0
200
400
600
800
1000
LF (交感神経成分)
P = 0.289
0
100
200
300
400
500
P = 0.703
HF (副交感神経成分)
48
50
52
54
56
58
自律神経機能年齢(歳)
P = 0.954
改善0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
3.5
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし
群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA
結果 –1.4
0
10
20
30
40
50
60
TMD
P = 0.094
0
5
10
15
20
抑うつ-落込み
P = 0.076
0
5
10
15
20
緊張-不安
P = 0.039
改善
改善 改善
紅茶エキス (n = 21)
プラセボ (n = 21)
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし
群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA
結果 –1.4
0
10
20
30
40
50
60
TMD
P = 0.094
0
5
10
15
20
抑うつ-落込み
P = 0.076
0
5
10
15
20
緊張-不安
P = 0.039
改善
改善 改善
紅茶エキス (n = 21)
プラセボ (n = 21)
? 自律神経機能のバランスを整えられる
? 緊張や不安の気分状態を緩和される
? 抑うつ-落込みの気分状態は緩和される傾向にある
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
? 解析対象者: < BMI 25.0 kg/m2
追加解析
? 化学物質の体内動態は体格によって異なり、脂溶性物質は脂肪細胞に取り込まれる
ため、血中濃度は肥満の者に比べてやせ型の者の方が高くなる
(佐藤章夫, 産業医学 1989)
? 肥満に伴い肝臓が肥大し、肝血流量が増加すると代謝能が上がるため、体内に取り
込まれた物質のクリアランスが増加すると言われている
(小原伸樹,日臨麻会誌, 2013)
? 体格の指標として広く用いられているBMIについては、BMIが25.0 kg/m2 を超えると、
高血圧症、高TG血症、低HDL-コレステロール血症などの有病率が急上昇することか
ら、日本肥満学会はBMIが25.0 kg/m2 以上を肥満と定義している
(宮崎滋, 栄養学雑誌 2007)
BMIが25.0 kg/m2以上の者とBMIが25.0 kg/m2未満の者では試験食品の
代謝が異なるため、試験食品の効果にも違いが現れる可能性がある。
? 体格差による効果の違いを考慮
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
紅茶先行群 (n = 7) プラセボ先行群 (n = 8)
P 値
Mean SD Mean SD
年齢 (歳) 39.1 13.4 38.6 9.6 0.932
身長 (cm) 159.7 6.7 161.7 8.6 0.640
体重 (kg) 51.8 8.0 54.9 7.8 0.457
BMI (kg/m2
) 20.2 2.5 20.9 1.2 0.501
体脂肪率 (%) 19.5 5.1 21.5 3.0 0.359
収縮期血圧 (mmHg) 107.4 11.5 112.8 8.9 0.327
拡張期血圧 (mmHg) 66.3 9.2 75.0 9.7 0.098
脈拍数 (bpm) 79.2 6.0 71.4 6.6 0.033
結果 –2.1
表. 試験参加者背景
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
結果 –2.1
表. 試験参加者背景
紅茶先行群 (n = 7) プラセボ先行群 (n = 8)
P 値
Mean SD Mean SD
LF 245.3 176.5 249.8 139.9 0.957
HF 154.0 61.1 256.3 303.7 0.399
LF/HF 1.8 0.8 2.3 1.7 0.530
自律神経機能年齢 (歳) 55.7 8.7 55.5 10.4 0.966
TMD (点) 74.6 31.8 89.1 31.8 0.393
AH (点) 13.6 11.6 17.0 5.8 0.471
CB (点) 17.1 5.6 19.1 7.1 0.564
DD (点) 19.3 9.0 23.3 11.2 0.469
FI (点) 14.6 5.1 14.3 5.3 0.906
TA (点) 20.6 4.4 22.4 5.3 0.491
VA (点) 10.6 2.7 6.9 3.0 0.028
F (点) 10.4 3.6 8.9 3.2 0.388
唾液アミラーゼ (KIU/L) 34.4 18.5 53.4 15.1 0.048
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし
群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA
結果 –2.2
48
50
52
54
56
58
0
100
200
300
400
0
100
200
300
400
500
P = 0.152
LF/HF 比
交
感
神
経
副
交
感
神
経
LF (交換神経成分)
P = 0.613 P = 0.051
HF (副交感神経成分)
自律神経機能年齢(歳)
P = 0.096
改善0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
3.5
紅茶エキス (n = 15)
プラセボ (n = 15)
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA
結果 –2.3
-200
-100
0
100
200
300
-10.0
-5.0
0.0
5.0
10.0
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし
HF (副交感神経成分)
P = 0.030
自律神経機能年齢
P = 0.021
緊張-不安
P = 0.074
(歳)
(点)
改善
紅茶エキス (n = 15)
プラセボ (n = 15)
改善
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA
結果 –2.3
-200
-100
0
100
200
300
-10.0
-5.0
0.0
5.0
10.0
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし
HF (副交感神経成分)
P = 0.030
自律神経機能年齢
P = 0.021
緊張-不安
P = 0.074
(歳)
(点)
改善
紅茶エキス (n = 15)
プラセボ (n = 15)
改善
? 副交感神経支配が増強される
? 自律神経機能年齢が低下する
? 気分状態が改善される傾向にある
L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン
全体の解析
? 自律神経機能のバランスを整えられる
? 緊張や不安の気分状態を緩和される
? 抑うつ-落込みの気分状態は緩和される傾向にある
BMI 25.0 kg/m2 未満の解析
? 副交感神経支配が増強される
? 自律神経機能年齢が低下する
? 気分状態が改善される傾向にある
まとめ
紅茶エキスはストレスの改善に有効であることが示唆された。
ご清聴ありがとうございました

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红茶でほっと一息

  • 2. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の定義 緑茶 烏龍茶 紅茶 不発酵茶 半発酵茶 発酵茶 出展) 新版 緑茶?中国茶?紅茶の化学と機能 (2007) 茶の種類は発酵の違いによって分類されている。
  • 3. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の歴史 出典) 茶大百科 I (2008) 茶の歴史は中国からはじまる。
  • 4. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の歴史 出典) 茶大百科 I (2008) 約1,800年前 (西暦 200年代頃) 中国で緑茶が製造される。 約1,000年前 (西暦 1000年代頃) 一部の茶葉が自然に酸化発酵し、原始的な「烏龍茶」が誕生。 約200年前 (西暦 1800年頃) 茶葉全体が酸化発酵した紅茶の原型「工夫茶」(Congou)が誕生。
  • 5. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の歴史 出典) 茶大百科 I (2008) ヨーロッパ貴族のティータイム (西暦1700年頃) ティーガーデンズ (喫茶園) の様子 (1800年代後半) 約1,800年前 (西暦 200年代頃) 中国で緑茶が製造される。 約1,000年前 (西暦 1000年代頃) 一部の茶葉が自然に酸化発酵し、原始的な「烏龍茶」が誕生。 約200年前 (西暦 1800年頃) 茶葉全体が酸化発酵した紅茶の原型「工夫茶」(Congou)が誕生。
  • 6. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の歴史 出典) 茶大百科 I (2008) 約160年前 (西暦1840年頃) 当時、イギリス植民地であったインドのアッサム地方に 中国の製茶技師を招き、強発酵の「紅茶」を開発。
  • 7. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の歴史 出典) 茶大百科 I (2008) 約160年前 (西暦1840年頃) 当時、イギリス植民地であったインドのアッサム地方に 中国の製茶技師を招き、強発酵の「紅茶」を開発。
  • 8. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の国内消費量 –1 出典) 紅茶統計 (2017) 100,000 105,000 110,000 115,000 120,000 125,000 130,000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 S50 S55 S60 H1 H5 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 消費量 (t) 人口 (千人) 紅茶国内消費量 人口
  • 9. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶国内消費量 人口 紅茶の国内消費量 –1 出典) 紅茶統計 (2017) 100,000 105,000 110,000 115,000 120,000 125,000 130,000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 S50 S55 S60 H1 H5 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 消費量 (t) 人口 (千人) 消費量 7,494 t 人口 111,940 (千人) 人口 128,056 (千人) 消費量 19,796 t
  • 10. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の国内消費量 –1 出典) 紅茶統計 (2017) 100,000 105,000 110,000 115,000 120,000 125,000 130,000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 S50 S55 S60 H1 H5 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 消費量 (t) 人口 (千人) 紅茶の国内消費量は年々増加している。 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 1 人当消費量(g) 66.9 g 154.6 g 紅茶国内消費量 人口
  • 11. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 茶に含まれるポリフェノール 緑茶 烏龍茶 紅茶 Gallic acid Gallic acid Gallic acid (-)-Epigallocatechin (EGC) (-)-Epigallocatechin (-)-Epigallocatechin (-)-Epicatechin (EC) (-)-Epicatechin (-)-Epicatechin (-)-Epigallocatechin gallate (EGCG) (-)-Epigallocatechin gallate (-)-Epigallocatechin gallate (-)-Gallocatechin gallate (-)-Gallocatechin gallate (-)-Gallocatechin gallate (-)-Epicatechin gallate (ECG) (-)-Epicatechin gallate (-)-Epicatechin gallate (-)-Gallocatechin (-)-Gallocatechin Theaflavin-1 (TF1) (-)-Catechin gallate Theasinensin A Theaflavin-3-gallate (TF2A) (-)-Catechin Theasinensin B Theaflavin-3’-gallate (TF2B) Theasinensin C Theaflavin-3,3’-digallate (TF3) Theasinensin D Thearubigins Theasinensin E 出展) Handbook of Functional Beverages and Human Health (2016) TF3 > ECG > EGCG, TF2B, TF2A > TF1, EC > EGC ? 抗酸化能の強さ (Leung LK, et al., J Nutr. 2001)
  • 12. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の機能性 –1 出展) 新版 緑茶?中国茶?紅茶の化学と機能 (2007) ? 抗酸化作用 ? 血中脂質抑制作用 ? 血糖値上昇抑制作用 ? 抗肥満作用 ? 肝機能保護作用 ? 血圧上昇抑制作用 ? 抗ストレス作用 など…
  • 13. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の機能性 –1 出展) 新版 緑茶?中国茶?紅茶の化学と機能 (2007) ? 抗酸化作用 ? 血中脂質抑制作用 ? 血糖値上昇抑制作用 ? 抗肥満作用 ? 肝機能保護作用 ? 血圧上昇抑制作用 ? 抗ストレス作用 など…
  • 14. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶の機能性 –2 ? ストレスへの影響 ? カテキン類 唾液アミラーゼ活性の低下 (Unno K et al., 2017) ? L-テアニン (N-ethyl-L-glutamine) 心拍数と唾液分泌型IgAの減少 (Kimura K et al., 2007, Yoto A et al., 2012) ? L-テアニン+カフェイン 自覚する気分症状が改善 (Camfield DA et al., 2014) 紅茶に含まれる成分にはストレス軽減効果が確認されている。
  • 15. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 0 50 100 150 200 250 300 350 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H26 ストレス社会 –1 出典) 厚生労働省. 平成26年患者調査 (千人) H8 – H26 約 1.7倍 (10万人増) 精神及び行動の障害: 推計患者数 (外来) 精神および行動に障害のある患者は年々増加している。
  • 16. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 0 100 200 300 400 500 600 700 800 H10 H15 H20 H24 H25 H26 H27 H28 精神障害 うち自殺 (未遂含む) ストレス社会 –2 出典) 厚生労働省. 平成28年度「過労死等の労災補償状況」 精神障害による労災認定件数 H10 – H28 約 125 倍 (約 490 件増) 精神障害による労災認定件数が増加している。 (件)
  • 17. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 生体のストレス応答 大脳皮質 視床下部 CRH 自律神経系脳下垂体 交感神経系 副交感神経系 ノルアドレナリン 副腎髄質副腎皮質 ACTH コルチゾール アドレナリン ノルアドレナリン 免疫系 副腎 精神的 ストレス CRH:副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン ACTH:副腎皮質刺激ホルモン
  • 18. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 神経の分類と働き 神経 中枢神経 末梢神経 体性神経 知覚神経 運動神経 交感神経 副交感神経 自律神経 脳と脊椎で構成され、 全神経のコントロール センターの役割を果たす 脳と脊椎から枝分かれ して全身に広がる 意思とは無関係に 体の機能を調整する 意思でコントロールできる 知覚や運動をつかさどる 心身を緊張させ、 興奮状態に導く 心身をリラックスさせ、 鎮静状態に導く 末端で受けた情報 を中枢に伝える 中枢からの指令を 末端に伝える
  • 19. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 交感神経?副交感神経の働き
  • 20. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 自律神経失調症の症状
  • 21. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン ストレス評価法 分類 検査項目 測定?評価内容 心理学的 評価法 精神健康調査 (GHQ) 身体的症状、不安と不眠、社会的活動 障害、うつ傾向など 気分プロフィール検査 (POMS) 気分状態 (緊張?抑うつ?怒り?活気?疲 労?混乱の6 因子) 職業性簡易ストレス調査票 仕事のストレス要因、ストレス反応、修 飾要因など 生理学的 評価法 心拍数変動 (心拍数のゆらぎ) 自律神経活動 (交感神経と副交感神経のバランス) 加速度脈波 自律神経活動 生化学的 評価法 血液検査 カテコールアミン 交感神経活動 尿検査 カテコールアミンおよび代謝物質 交感神経活動 唾液検査 アミラーゼ活性 交感神経活動 クロモグラニンA (田中善秀, 2011 日薬理誌より一部抜粋)
  • 22. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 試験概要 –1 試験種別 有効性?安全性 デザイン ランダム化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験 群数 2 群 検査回数 4 回 試験期間 介入期間 3 週間 / ウォッシュアウト期間 2 週間 (2017年3月~2017年7月) 対象者 日頃ストレスを感じている健常な成人日本人男女 被験者数 22 名 試験食品 被験食品: 紅茶エキス粉末カプセル プラセボ: 結晶セルロース+デキストリン含有カプセル 主要アウトカム 1) LF, HF, LF/HF, 自律神経機能年齢 (自律神経測定センサーVM302) 2) 気分症状 (気分プロフィール検査: POMS2 日本語版) 副次的アウトカム 1) 唾液アミラーゼ活性 (唾液アミラーゼモニター) 2) アンケート調査 安全性 身体測定、理学検査、尿検査、末梢血液検査、自覚症状、医師の問診
  • 23. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン I 期 II 期 スクリーニング 選抜 n = 22 紅茶エキス n = 11 プラセボ プラセボ n = 11 紅茶エキス ランダム化 ウォッシュアウト期 医師が参加に問題ないと判断した者 自律神経機能年齢と実年齢の差が相対的に大きい者 男女比は1:1 自律神経機能年齢が群間で大きく異ならないこと 紅茶エキス先行群 プラセボ先行群 3 週間 2 週間 3 週間 日頃ストレスを感じている健常な成人日本人男女 試験概要 –2
  • 24. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶エキスカプセル プラセボカプセル プラセボカプセル 紅茶エキスカプセル ウォッシュ アウト ウォッシュ アウト II 期 < 3 週間 > I 期 < 3 週間 > < 2 週間 > 紅茶エキス 先行群 プラセボ 先行群 : 来院検査 検査項目 1) LF, HF, LF/HF, 自律神経機能年齢 (自律神経測定センサーVM302) 2) 気分症状 (気分プロフィール検査: POMS2 日本語版) 3) 唾液アミラーゼ活性 (唾液アミラーゼモニター) 4) アンケート調査 5) 身体測定、理学検査、尿検査、末梢血液検査、自覚症状、医師の問診 用法?用量 1日3回?1回4粒を朝、昼、晩の食事前に摂取 (各食事前に紅茶 500 mL を摂取する計算) 試験概要 –3
  • 25. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン ? 自律神経測定センサー (VM 302) 自律神経機能の評価 –1 脈波 (PPG)?心電波 (ECG) を同時測定 心電波: 筋電などによるノイズが入りやすく、肌の乾燥による計測不能も多い。 脈波: 冷え性、不安、緊張などによる血流障害が原因の計測不能がある (約 3-5%) 出展) ㈱疲労科学研究所HP ? LF: 交感神経を反映 ? HF: 副交感神経を反映 ? LF/HF: 交感神経と副交感神経のバランス (基準値 0.8-2.0) ? 自律神経機能年齢
  • 26. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン ? POMS2 自律神経機能の評価 –2 表面 裏面
  • 27. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン ? POMS2 自律神経機能の評価 –2 裏面の回答 表面の回答
  • 28. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン ? POMS2 自律神経機能の評価 –2 AH: 怒り-敵意 CB: 混乱-当惑 DD: 抑うつ-落込み FI : 疲労-無気力 TA : 緊張-不安 VA : 活気-活力 F : 友好 TMD: Total Mood Disturbance (ネガティブな気分の総合得点) AH CB DD FI TA VA F AH CB DD FI TA VA TMD
  • 29. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン ? 唾液アミラーゼモニター 自律神経機能の評価 –3 出展) ニプロ㈱HP シートの先端を舌下部 に入れて、30 秒待つ。 規定の動作を行う。 チップをセットする。 セット後に規定の動作を 行う。計測結果が表示さ れる。 大脳皮質 視床下部 CRH 自律神経系脳下垂体 交感神経系 副交感神経系 ノルアドレナリン 副腎髄質副腎皮質 ACTH コルチゾール アドレナリン ノルアドレナリン 免疫系 副腎 精神的 ストレス アミラーゼ合成?分泌 唾液アミラーゼ上昇 唾液アミラーゼ モニター 唾液採取 チップ
  • 30. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン I 期 II 期 スクリーニング 選抜 n = 22 紅茶エキス n = 11 プラセボ プラセボ n = 11 紅茶エキス ランダム化 ウォッシュアウト期 医師が参加に問題ないと判断した者 自律神経機能年齢と実年齢の差が相対的に大きい者 男女比は1:1 自律神経機能年齢が群間で大きく異ならないこと 紅茶エキス先行群 プラセボ先行群 3 週間 2 週間 3 週間 最終解析対象: 21 名 (PPS解析) 1 名解析から除外 理由 (摂取率 90% 未満のため) 結果 –1.1
  • 31. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶先行群 (n = 10) プラセボ先行群 (n = 11) P 値 Mean SD Mean SD 年齢 (歳) 40.9 12.1 41.1 10.9 0.970 身長 (cm) 164.6 9.9 164.3 8.5 0.951 体重 (kg) 61.2 16.5 61.1 12.5 0.992 BMI (kg/m2 ) 22.2 3.8 22.4 2.8 0.897 体脂肪率 (%) 20.3 5.6 22.4 3.0 0.284 収縮期血圧 (mmHg) 114.5 19.9 113.1 8.7 0.833 拡張期血圧 (mmHg) 71.7 14.1 75.0 8.7 0.515 脈拍数 (bpm) 77.4 5.8 70.5 7.9 0.037 結果 –1.2 表. 試験参加者背景
  • 32. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 結果 –1.2 表. 試験参加者背景 紅茶先行群 (n = 10) プラセボ先行群 (n = 11) P 値 Mean SD Mean SD LF 235.3 166.9 236.9 123.2 0.981 HF 132.1 66.0 215.3 266.9 0.350 LF/HF 2.2 0.9 2.7 1.9 0.484 自律神経機能年齢 (歳) 57.8 9.2 58.3 10.0 0.912 TMD (点) 74.1 35.4 73.7 43.2 0.983 AH (点) 14.2 10.2 14.4 8.7 0.969 CB (点) 16.5 7.2 16.9 7.6 0.900 DD (点) 20.2 11.2 19.4 12.2 0.872 FI (点) 13.4 5.8 12.0 6.6 0.613 TA (点) 19.8 5.8 20.8 6.9 0.720 VA (点) 10.0 2.8 9.7 5.9 0.895 F (点) 10.1 3.0 10.5 4.4 0.792 唾液アミラーゼ (KIU/L) 36.0 19.2 56.5 23.2 0.041
  • 33. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし 群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA 紅茶エキス (n = 21) プラセボ (n = 21) 結果 –1.3 P = 0.099 LF/HF 比 交 感 神 経 副 交 感 神 経 0 200 400 600 800 1000 LF (交感神経成分) P = 0.289 0 100 200 300 400 500 P = 0.703 HF (副交感神経成分) 48 50 52 54 56 58 自律神経機能年齢(歳) P = 0.954 改善0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5
  • 34. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし 群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA 結果 –1.4 0 10 20 30 40 50 60 TMD P = 0.094 0 5 10 15 20 抑うつ-落込み P = 0.076 0 5 10 15 20 緊張-不安 P = 0.039 改善 改善 改善 紅茶エキス (n = 21) プラセボ (n = 21)
  • 35. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし 群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA 結果 –1.4 0 10 20 30 40 50 60 TMD P = 0.094 0 5 10 15 20 抑うつ-落込み P = 0.076 0 5 10 15 20 緊張-不安 P = 0.039 改善 改善 改善 紅茶エキス (n = 21) プラセボ (n = 21) ? 自律神経機能のバランスを整えられる ? 緊張や不安の気分状態を緩和される ? 抑うつ-落込みの気分状態は緩和される傾向にある
  • 36. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン ? 解析対象者: < BMI 25.0 kg/m2 追加解析 ? 化学物質の体内動態は体格によって異なり、脂溶性物質は脂肪細胞に取り込まれる ため、血中濃度は肥満の者に比べてやせ型の者の方が高くなる (佐藤章夫, 産業医学 1989) ? 肥満に伴い肝臓が肥大し、肝血流量が増加すると代謝能が上がるため、体内に取り 込まれた物質のクリアランスが増加すると言われている (小原伸樹,日臨麻会誌, 2013) ? 体格の指標として広く用いられているBMIについては、BMIが25.0 kg/m2 を超えると、 高血圧症、高TG血症、低HDL-コレステロール血症などの有病率が急上昇することか ら、日本肥満学会はBMIが25.0 kg/m2 以上を肥満と定義している (宮崎滋, 栄養学雑誌 2007) BMIが25.0 kg/m2以上の者とBMIが25.0 kg/m2未満の者では試験食品の 代謝が異なるため、試験食品の効果にも違いが現れる可能性がある。 ? 体格差による効果の違いを考慮
  • 37. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 紅茶先行群 (n = 7) プラセボ先行群 (n = 8) P 値 Mean SD Mean SD 年齢 (歳) 39.1 13.4 38.6 9.6 0.932 身長 (cm) 159.7 6.7 161.7 8.6 0.640 体重 (kg) 51.8 8.0 54.9 7.8 0.457 BMI (kg/m2 ) 20.2 2.5 20.9 1.2 0.501 体脂肪率 (%) 19.5 5.1 21.5 3.0 0.359 収縮期血圧 (mmHg) 107.4 11.5 112.8 8.9 0.327 拡張期血圧 (mmHg) 66.3 9.2 75.0 9.7 0.098 脈拍数 (bpm) 79.2 6.0 71.4 6.6 0.033 結果 –2.1 表. 試験参加者背景
  • 38. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 結果 –2.1 表. 試験参加者背景 紅茶先行群 (n = 7) プラセボ先行群 (n = 8) P 値 Mean SD Mean SD LF 245.3 176.5 249.8 139.9 0.957 HF 154.0 61.1 256.3 303.7 0.399 LF/HF 1.8 0.8 2.3 1.7 0.530 自律神経機能年齢 (歳) 55.7 8.7 55.5 10.4 0.966 TMD (点) 74.6 31.8 89.1 31.8 0.393 AH (点) 13.6 11.6 17.0 5.8 0.471 CB (点) 17.1 5.6 19.1 7.1 0.564 DD (点) 19.3 9.0 23.3 11.2 0.469 FI (点) 14.6 5.1 14.3 5.3 0.906 TA (点) 20.6 4.4 22.4 5.3 0.491 VA (点) 10.6 2.7 6.9 3.0 0.028 F (点) 10.4 3.6 8.9 3.2 0.388 唾液アミラーゼ (KIU/L) 34.4 18.5 53.4 15.1 0.048
  • 39. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし 群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA 結果 –2.2 48 50 52 54 56 58 0 100 200 300 400 0 100 200 300 400 500 P = 0.152 LF/HF 比 交 感 神 経 副 交 感 神 経 LF (交換神経成分) P = 0.613 P = 0.051 HF (副交感神経成分) 自律神経機能年齢(歳) P = 0.096 改善0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 紅茶エキス (n = 15) プラセボ (n = 15)
  • 40. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA 結果 –2.3 -200 -100 0 100 200 300 -10.0 -5.0 0.0 5.0 10.0 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし HF (副交感神経成分) P = 0.030 自律神経機能年齢 P = 0.021 緊張-不安 P = 0.074 (歳) (点) 改善 紅茶エキス (n = 15) プラセボ (n = 15) 改善
  • 41. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 群、時期、食品 を固定効果、各試験参加者を変量効果とした線形混合モデルANOVA 結果 –2.3 -200 -100 0 100 200 300 -10.0 -5.0 0.0 5.0 10.0 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 推定周辺平均±標準誤差,*持ち越し効果?時期効果はなし HF (副交感神経成分) P = 0.030 自律神経機能年齢 P = 0.021 緊張-不安 P = 0.074 (歳) (点) 改善 紅茶エキス (n = 15) プラセボ (n = 15) 改善 ? 副交感神経支配が増強される ? 自律神経機能年齢が低下する ? 気分状態が改善される傾向にある
  • 42. L 会場, L-8 / ウェルネスフードジャパン 全体の解析 ? 自律神経機能のバランスを整えられる ? 緊張や不安の気分状態を緩和される ? 抑うつ-落込みの気分状態は緩和される傾向にある BMI 25.0 kg/m2 未満の解析 ? 副交感神経支配が増強される ? 自律神経機能年齢が低下する ? 気分状態が改善される傾向にある まとめ 紅茶エキスはストレスの改善に有効であることが示唆された。

Editor's Notes

  • #2: では、わたくしの方からは红茶のストレス軽减効果について、早稲田大学との共同研究で得られた結果をご報告させていただきます。 研究結果の報告の前に、紅茶の定義や歴史、そして紅茶の機能性についてもお話させていただきます。 ではまず、紅茶の定義についてです。
  • #3: 紅茶は、緑茶を発酵して作られるお茶になります。 茶葉の発酵過程は、そのままの不発酵茶から、少し発酵させた半発酵茶、そして完全に発酵させた発酵茶という順序となりまして、 紅茶は完全に発酵させた発酵茶に分類されます。 このように、紅茶は発酵という過程を経ていることから、緑茶や烏龍茶に比べて歴史が浅いお茶と言われています。 では、紅茶が開発されるまでの歴史を少しみてみたいと思います。
  • #4: お茶という歴史は中国から始まります。
  • #5: 約1800年前、西暦200年代ころ、中国で緑茶が製造されるようになります。 その800年後、約1000年前に、一部の緑茶が偶然に自然発酵することで、原始的な「烏龍茶」が誕生します。 そして、そのまた800年後、西暦にして1800年頃に茶葉全体が酸化発酵した紅茶の原型「コング―」が誕生します。 中国でさまざまなお茶が作られていますが、中国だけで消費されているわけではなく、中国で製造されたお茶は外国へと輸出されていました。 (クリック)
  • #6: その一つがイギリスです。 イギリスと言えば、紅茶をイメージされる方も多いかと思いますが、紅茶が開発される前のイギリスでは中国茶を嗜んでいたそうで、既にお茶を楽しむ文化が形成されていたようです。 そして、中国茶を仕入れる過程で、コング―という存在を知ったわけですが、当時のイギリス人はその香りや色に驚いたという記述もあります。 そこからコングーが中国から輸入されるわけですが、当時のイギリスは中国からの輸入に頼りっきりでしたので、中国に独占販売される恐れを感じたイギリスは、(クリック)
  • #7: イギリスに紅茶を安定供給できるようにと、当時植民地であったインドのアッサム地方で紅茶を作り始めます。 そして、コングーをベースに試行錯誤の末、現在の紅茶を開発するに至ったという経緯となります。(クリック)
  • #8: そして、世界に紅茶が広まっていったわけですが、 日本が初めて、紅茶を輸入したのは19世紀(1900年代)後半となります。(クリック)
  • #9: こちらは、紅茶協会のデータをもとに作成した、紅茶の国内消費量を示したグラフとなります。 折れ線グラフが国内の紅茶消費量を示し、棒グラフが人口を示しています。 日本紅茶協会の紅茶統計によると、輸入が開始された当初昭和50年 (1900年代後半) では、(クリック)
  • #10: 約7500トンの紅茶消費量で、人口は1億1千人ほどでした。 その後人口増加とともに、紅茶の消費量も増加しておりますが、これは単に人口が増加したから紅茶の消費量が増えているだけでなく、(クリック)
  • #11: 一人あたりの消費量をみても、日本における紅茶の消費は増えていることが分かります。 このように、1900年代後半から輸入された紅茶の国内消費量は、年々増加しています。
  • #12: ここからは、紅茶の機能性についてお話します。 冒頭でも説明しましたように、烏龍茶や紅茶は緑茶をベースにつくられますので、共通したポリフェノールを持っています。 それが、白いセル部分のポリフェノールが共通のものとなります。 色付けしたセルは、それぞれのお茶特有のポリフェノールとなります。 烏龍茶にみられるテアシネンシンやテアフラビンはポリフェノールの縮合型です。 発酵過程を経てした得られないポリフェノールとなります。 これらの抗酸化能について調査した研究では、抗酸化能の強い順にテアフラビンジガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、テアフラビンガレート、テアフラビン、エピカテキン、エピガロカテキンと並ぶことが明らかにされています。 この研究から、紅茶は他の茶に比べて強い抗酸化能を示すことが分かりました。
  • #13: 紅茶が示す他の機能性として、血中脂質抑制作用や血糖値上昇抑制作用、血圧上昇抑制作用、抗ストレス作用などが確認されています。 本日は、紅茶の抗ストレス効果についての内容になりますので、(クリック)
  • #14: 抗ストレス作用についてもう少し着目してみます。
  • #15: 紅茶の抗ストレス作用に関与する成分としては、カテキン類、テアニン、カフェインと考えられています。 カテキン類を摂取させた試験では、ストレス指標のひとつである唾液アミラーゼの減少がみられ、ストレスが軽減されたことを報告しています。 テアニンを摂取させた試験では、心拍数とストレス指標のひとつである、唾液中IgAの減少がみられ、ストレス軽減が確認されています。 また、カフェインもストレス軽減に寄与していると言われ、これはテアニンとの同時摂取で効果が発揮され、自覚症状が改善されることが分かっています。 このように、紅茶に含まれる複数の成分には、ストレス効果が見いだされています。 ストレスの軽減というのは非常重要なことで、現代はストレス社会と呼ばれるように、多くの人がストレスに悩まされています。
  • #16: こちらは厚生労働省の調べとなりますが、精神障害の推計患者数は、平成8年から、平成26年の間で1.7倍ほど増加しています。 数にして、10万人の増加です。
  • #17: こちらも厚生労働省の調べになりますが、この精神障害によって労災認定された件数というのも増加していまして、平成10年から平成28年までの間では125倍ほど増加、数にして約490件の増加となっています。 このように精神障害に悩まされる日本人は増えていて、この背景には過度なストレスにさらされる現状が存在すると考えられます。
  • #18: 通常、私たちの身体にはストレスから身を守るシステムが備わっています。 こちらが、ストレスに対する応答経路を示した図になります。 精神的ストレスは大脳新皮質で感知された後、刺激の種類に応じた、神経伝達物質が分泌されます。 それらを受けとった視床下部からは副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が分泌されます。 その後、内分泌が活動するルートと、自律神経が活動するルートの2つに分かれます。 内分泌ルート まずCRHに促され、視床下部の下にある脳下垂体という部分からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が分泌されます。ACTHは、腎臓のすぐ上にある副腎の副腎皮質という部分を刺激して、コルチゾールというホルモンの分泌を促進します。このコルチゾールは代謝活動や免疫を活性化させ体をストレス状態から守る働きをします。 自律神経ルート 一方、視床下部からのCRHに促され自律神経が活動した場合は、交感神経からノルアドレナリンが分泌されます。その刺激を受け副腎髄質からは、アドレナリン?ノルアドレナリンが分泌されます。中でもアドレナリンの分泌は、体の各器官に血管の収縮?瞳孔の散大?血圧の上昇?心拍数の増加などの働きを促します。アドレナリンのこの働きもストレス状態から体を防御するために欠かせないものとなります。 このように、私たちの身体にはストレスから身を守る生体の防御反応が備わっています。
  • #19: 自律神経は神経系の一つで、意志とは無関係に体の機能を調整します。自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、交換神経は心身を緊張させ、興奮状態に導く働きがあり、副交感神経は心身をリラックスさせ、鎮静状態に導きます。 両者の働きは生命活動に欠かせないものであり、お互いに制御しあうことで、健康な体が保たれています。
  • #20: 実際にどのように生命活動に関わっているかといいますと、こちらは各器官における交換神経と副交感神経の働きを示した表になりますが、 例えば、心臓においては交換神経が優位に働くと“脈が速くなり、心収縮力が上がります”???
  • #21: 先ほどもお伝えしましたが、交換神経と副交感神経のバランスというものが重要で、これが崩れてしまうと、各器官に特徴的な身体的不調が現れます。 例えば、心臓であれば動悸であったり、胃腸であれば胃の不快感や下痢といった症状がみられます。このように自律神経のバランスが崩れて現れる病態の総称を自律神経失調症と言います。自律神経失調症には多岐にわたる症状があり、いずれかの症状に長く曝されていると、精神障害を患うだけでなく慢性疾患になり得ることもあります。 ですから、ストレスを解消するということは、さまざまな症状の予防という観点から健康維持に重要な取り組みと言えます。 こういったことを踏まえ、これまでの研究ではストレスを評価する指標というものが見いだされてきました。(クリック)
  • #22: こちらが、ストレス評価法の代表的なものとなります。 ストレスを評価すると、一言にいっても、観察する観察によって用いる手法は異なります。 心理学的な側面であれば、精神健康調査や気分プロフィール検査、職業性簡易ストレス調査票などがあります。 生理学的な面であれば、心拍数の変動や脈波をパワースペクトル解析した加速度脈波などがあります。 生化学的な面であれば、血液中のカテコールアミン、尿中のカテコールアミンとその代謝物質、唾液中のアミラーゼ活性やクロモグラニンAなどがあります。 そして、心理学側面であれば自覚症状を反映し、生理学または生化学であれば、自律神経もしくは交換神経のみを評価する指標があるため、目的によって使い分ける必要があります。 ここで、先に説明をしてしまいますが、本日お話する研究内容では、POMS、加速度脈波、唾液アミラーゼ活性を指標に用いています。
  • #23: では、ここから早稲田大学との共同研究結果の報告となります。 こちらは、研究で実施した試験の概要となります。 試験デザインには、ランダム化??? 介入期間は3週間とし、ウォッシュアウト期間を2週間としました。 対象は、日頃ストレスを感じている健常な成人日本人男女です。 試験食品として、紅茶エキスが含まれたカプセルもしくはプラセボを摂取していただきました。 評価項目は、後ほど詳しい説明を加えますが、 主要アウトカムとして自律神経機能と気分状態を評価する項目を設定し、副次的アウトカムにはストレスや自覚症状を評価する項目を設定しました。 また、試験食品の安全性を評価する項目も設定しました。
  • #24: 参加者の試験への組み入れとランダム化ですが、 日頃ストレスを感じている健常な成人日本人男女を対象に参加者を募集し、 参加基準を満たした者の中から医師が参加に問題ないと判断し、また自律神経機能年齢と実年齢の差が相対的に大きい者を選抜しました。 その後、男女比を1:1、自律神経機能年齢が群間で大きくことならないように、紅茶エキス先行群もしくはプラセボ先行群にランダムに試験へ組み入れました。
  • #25: 試験食品の用法?用量と、検査のタイミングですが、 用法?用量は1日3回、1回4粒として、朝昼晩の食事前に摂取としました。この4粒は紅茶500mLの換算となります。 検査は介入の前後に行い、I期とII期合わせて計4回実施しました。 検査の内容は先程と重複しますが、有効性の評価として自律神経機能を評価するLF,HFやその比率と自律神経機能年齢を自律神経測定センサーVM302という機器を用いて評価しました。 気分症状はPOMS2という検査票を用いて評価し、唾液アミラーゼ活性は唾液アミラーゼモニターという機器で評価しました。こちらの3つの評価方法に関しては、詳細を次のスライドで説明します。 その他、アンケートを用いて自覚症状を評価し、安全性の評価として身体測定?理学検査、尿検査、末梢血液検査、医師の問診を実施しました。
  • #26: では、評価方法の説明です。 まず、VM302についてです。 ???
  • #27: 次にPOMS2です。 こちらが実際の回答票となります。 ???
  • #30: こちらは、唾液アミラーゼモニターとなります。 ???
  • #31: では、試験結果に入りますが、ここでは主な結果のみご報告させていただきます。 まず、解析対象は???
  • #32: こちらが、解析対象者の背景となります。
  • #33: 背景の続きです。 各群の試験食品の摂取前の値となります。
  • #34: こちらが、試験食品間の効果の比較を示した結果です。 ???
  • #37: 体格の違いに着目した追加解析も行いました。 ???
  • #38: 追加解析対象者の背景です。
  • #39: 背景の続きです。
  • #40: 結果です。 ???
  • #43: 以上の結果をまとめます。 全体の解析では、???が認められ、紅茶エキスによるストレス軽減が示唆されました。 追加解析では、???が認められ、体格によって効果の現れ方がことなる可能性がありました。 しかし、この研究は人数の少ない小規模な試験となりますので、この試験をベースにサンプルサイズを算出し、再現試験を実施し、検証を重ねていきたいと考えております。