サステナブルファイナンス分野における日立の取り组み
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講演者：日立製作所 梅田多一氏 2024年9月27日開催 LFDT Tokyo Meetupで講演
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サステナブルファイナンス分野における日立の取り组み
- 1. コピーライトの表示については、作成元で責任を持って適宜変更してください。 ? ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. サステナブルファイナンス分野における日立の取り组み 株式会社 日立製作所 マネージド＆プラットフォームサービス事業部 ブロックチェーン?Web3推進部 梅田多一 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. LF Decentralized Trust Tokyo Meetup ? ブロックチェーンへの取り組み ? サステナブルファイナンスの事例およびソリューションの紹介 ? Web3への取り組み
- 2. 1 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 自己紹介 出典: Linux Foundation Japan IoT×Blockchain活用事例 ～トイレに学ぶHyperledger Fabricシステム開発の勘所～ /slideshow/iotblockchainhyperledger-fabric/152327023 研究部門(佐藤さん他) PF部門 SE部門(金融、産業、社会) 企画部門(ブロックチェーン?Web3推進部) 梅田多一（うめだたいち） 2000年：株式会社日立製作所ソフトウェア事業部入社 2019年：Hyperledger Fabric評価、技術支援 6/27Meetupにて講演 2024年：ブロックチェーンを活用する ソリューションやサービスの事業企画 課題?要件 ノウハウ?研究成果
- 3. ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 2 日立はB2B領域でのWeb3?ブロックチェーン適用に向けて、3つの軸で取り組んでいる ? ブロックチェーンOSSを適用 したフルマネージド基盤環境 のご提供 ? システム導入と安定稼働を サポートするツール開発と 体制を整備 ? Web3普及活動および ブロックチェーン特性を生か したUC具現化 ? 顧客と伴走するプロトタイプ 試作およびパイロット試験で の価値検証 ? コミュニティ活動によるOSS のLong-Term Support化 の推進 ? コアメンテナーとして、OSSの 技術方向性の決定とコード 品質の向上 基盤提供 顧客協創 コミュニティ活動 ブロックチェーンへの取り組み
- 4. ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 3 ブロックチェーンへの取り組み（コミュニティ活動） 出典: LF Decentralized Trust https://www.hyperledger.org/staff?department=staff LF Decentralized TrustのGoverning Boardメンバとしてコミュニティを運営
- 5. ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 4 ブロックチェーンへの取り組み（コミュニティ活動） Hyperledger Fabricのコアメンテナとして開発をリード 出典: 2024/4/18発行 https://www.hitachi.co.jp/products/it/blockchain/topics/20240418.html
- 6. ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 5 ブロックチェーンをクラウド上で構築し、フルマネージドな基盤環境を提供する ? 基幹システムなどで培った運用ノウハウを生かし、ビジネスの継続性を確保するための稼働維持や予防保守を実施 ? Hyperledgerコミュニティ参画による豊富なノウハウを生かし、Hyperledger Fabric技術者による手厚いサポートを提供 ? アプリケーション開発やPoC向けに機能を制限した低価格のStarterモデルと本番システムやステージング環境に適したStandardモデルを提供 日立 ご契約者さま Hyperledger Fabric技術者 運用チーム Hitachi Blockchain Service for Hyperledger Fabric A組織 B組織 C組織 D組織 Hyperledger Fabricのお問い合わせ 組織グループ（データ共有者） 稼働維持 予防保守 障害対応 クラウド環境(AWS) 利用者 連携 他組織グループ ブロックチェーンへの取り組み（基盤提供）
- 7. ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 6 ブロックチェーンへの取り組み（基盤提供） Hyperledger Fabric Peer CA Orderer AWS Cloud (日立アカウント) VPC サービスポータル AWS Cloud (お客さま(コンソーシアムリーダ―)アカウント) VPC Windows サーバ Hyperledger Fabric SDK Hyperledger Fabric SDK AWS Cloud (お客さま(コンソーシアム参加者)アカウント) VPC Linux サーバ Hyperledger Fabric SDK VPC- Peering Webブラウザ VPC- Peering Linux サーバ Linux サーバ Peer CA Peer CA Hitachi Blockchain Service for Hyperledger Fabric
- 8. ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 7 早期より事業に参入し、顧客協創を通じてお客さまの事業拡大に貢献する 世間の 動向 日立の 取り組み NEXCHAIN設立 <常務理事に就任> 全銀協にBC実証環境 のベンダとして選定 PBI-BC連携技術を開発 ベンダ資格HCSP取得 〈みずほ〉とサプライチェーン ファイナンス実証 FY2017 FY2019 FY2021 FY2023 FY2018 FY2022 FY2020 FY2016 Jークレジットデジタル化実証 貿易情報連携PF※2リリース デジタル通貨フォーラム設立 <加入> ■略称 MOBI: Mobility Open Blockchain Initiative PBI : Public Biometric Infrastructure BC : Blockchain DID: Decentralized Identifier HL : Hyperledger PF : Platform 金商法:金融商品取引法 電帳法:電子帳簿保存法 日立コンサルティングが欧 州でサステナブルファイナン スPFのPoV実施を公表 積水ハウス、KDDIと 企業間情報連携基盤 の協創開始 日立調達の契約業務に BCを適用 再生可能エネルギー使用 状況見える化システム Powered by REを開発 日本銀行CBDCパイロット実験 <‘21概念実証時より委託先として参画中> HL Fabricローンチ <HLプレミアメンバとして加入> 内閣府「骨太方針2022」 NFTやDAOなどWeb3に向けた環境整備の検討を推進 中 MOBI設立 <日立アメリカ加入> 3メガ銀行と本人確認 高度化の実証 BC PoC環境提供サービス 提供開始 三菱東京UFJ銀行とシンガ ポール小切手電子化PoC 貿易コンソーシアム設立 HL Fabricコアメンテナに就任 (日本初) HLコミュニティ表彰を受賞 NFT元年※1 金融庁「金商法」改正 （セキュリティトークン規制緩和） ■注釈 ※1 ITmedia「ときはまさにNFT元年」より ※2 貿易情報連携PFはTradeWaltz社より提供 ゼンリンと長崎市での観光 型MaaS実証実験を公表 KDDIとクーポン決済の 実証 BCマネージドサービス 提供開始 デジタル通貨実証（流通サプライチェーンUC） ニッセイ情報テクノロジーとDID共同検証 デジタル環境債の発行に向けて協業開始 国税庁「電帳法」改正 （請求書等保存要件緩和） ブロックチェーンへの取り組み（顧客協創）
- 9. 8 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. ブロックチェーンへの取り組み（3つの型） 証跡共有型 価値流通型 自動執行型 参加企業間で証跡情報を 共同管理するユースケース トークン化した価値を 流通させるユースケース 参加企業間で手続きを 自動化するユースケース FT 分散台帳 スマートコントラクト FT…Fungible Token 複数の型を組み合わせたユースケース ①分散台帳への証跡記録 ②スマートコントラクトによるインセンティブ生成 ③FTによるインセンティブ配布 e.g. 利用履歴に応じたクーポンの付与、病院のレセプト情報をもとにした保険金の支払い
- 10. 9 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. サステナブルファイナンスの事例（カーボンクレジット） 出典: 2023/10/30発行 https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2023/10/1030a.html 証跡共有型 価値流通型 自動執行型
- 11. 10 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. サステナブルファイナンス市場の現状の課題 ※有識者インタビュー調査と環境系コンサルタント会社の調査結果に基づく 共通課題 データ改ざん、グリーンウォッシュに関するリスク 外部レビュー機関 / 第三者検証機関 野心的な目標設定のむずかしさ、手間がかかる検証業務 需要家(投資家) 定量的な情報が限定され、案件同士の比較が困難 発行体 レポート作成コストやプロジェクト創生?管理の負担大
- 12. 11 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. サステナブルファイナンスPF（グリーントラッキングハブ）の概要 各プロジェクト ? スマート工場 ? グリーンビル ? 森林 ??? 各企業 ? GHG排出量 管理システム ? 人事システム ??? クレジット利便性の向上 カーボン?クレジット 認証機関 企業のカーボンオフセット促進 投資先との相互理解の促進 カーボン?クレジットの 発行?登録 カーボン?クレジット 市場 取り引き サステナブル ファイナンス プラットフォーム 運営協会 ※事業主体 グリーントラッキングハブ サステナブルファイナンスプラットフォーム 日立製作所 Blockchain プロジェクトごとの 環境データ ESGマネジメント サポートサービス エンゲージメント サポートサービス 全社レベルの ESGデータ 全社レベルの ESGデータ 投資家 金融機関 脱 炭 素 社 会 ? 再生エネルギー 発電設備 プロジェクトファイナンス (グリーンボンド?ローンなど) 参照?投融資判断支援 コーポレートファイナンス グリーンアセットのデータを各種ステークホルダーに共有するPFを設けることで環境投資を加速 収 集 レポート?認証自動化 参照?活用 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved.
- 13. 12 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. Hitachi Blockchain Service for Hyperledger Fabric 発行体 需要家(投資家) 外部レビュー機関 / 第三者検証機関 オフィス、工場など 設備データ 再生可能エネルギー プロジェクト 多様な他社製監視システム経由 EcoAssist Enterprise経由 12345 機能2 モニタリング 機能3 レポーティング 機能4 第三者検証 機能5 クレジット化支援 機能1 アセスメント グリーントラッキングハブのコア機能
- 14. 13 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. Hyperledger Fabricの活用 A組織 B組織 C組織 D組織 組織グループ（データ共有者） Hyperledger Fabric 格納データ ?IoT機器から受信するデータ(発電量など) ?インパクトデータ(IoT機器から受信するデータをインプットとして算出するデータ) 要件 ?日時範囲指定の検索ユースケース →LevelDB、GetStateByPartialCompositeKey() ?数年経つとデータの価値はなくなる ?ストレージ利用量の単調増加は避けたい →次頁 過去1年の IoTデータ 直近1年の インパクトデータ 直近1年の IoTデータ 過去1年の インパクトデータ
- 15. 14 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. Hyperledger Fabricの活用（台帳削除運用） 1年ごとにchannelを切り替えてデータを格納 channelを削除することでその1年分のデータを削除
- 16. 15 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. Web3への取り組み 証跡共有型 価値流通型 自動執行型 NFT DID／VC DAO NFTはデジタルアセットを一意で代替不可能な トークンとし、その所有者やその他付帯情報を記 録/トレースすることができる DID はエンティティ自体 (個人、デバイス、また は会社) に割り当てられ、資格情報の署名と検証 に利用される VCはデジタル化された資格情報であり、暗号的に 安全でプライバシーを尊重(選択的開示が可能)し た仕様になっている インターネット上の経済活動プロセスを規定する ためのスマートコントラクトセット 個人による無記名投票と透明化された意思決定を 特徴とする DID…Decentralized Identifiers VC…Verifiable Credentials DAO…Decentralized Autonomous Organization NFT…Non-Fungible Token FT 分散台帳 スマートコントラクト FT…Fungible Token ????????? 要素技術 Web3要素技術 （ブロックチェーン応用技術） 参加企業間で証跡情報を 共同管理するユースケース トークン化した価値を 流通させるユースケース 参加企業間で手続きを 自動化するユースケース
- 17. ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 16 必要なライフデータや個人データを保険会社に開示し、最適な保険レコメンドを受ける 出典: 2022/12/19発行 https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2022/12/1219.html 検証概要 システム概要 ? 証明書(VC)を発行する病院など(Issuer)とVCを保持するユー ザー(Holder)、VCを検証する保険会社など(Verifier)から構成 される ? VCの発行や検証に必要な公開鍵などを共有(VDR、ブロック チェーン) ? VCの選択的開示と検証に特徴 ? 顧客が管理しているライフデータや個人属性に関するデータから 必要なデータを保険会社に開示することで、顧客が最適な 保険のレコメンドを受ける ? DID/VCによるデータ管理や開示の方法、安全性の検証、技 術的な課題の洗い出し Web3への取り組み（顧客主権型データ連携システム） DID/VC
- 18. 17 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. Web3への取り組み（サプライチェーン） B2B領域のNFT 環境負荷低減 地域社会貢献 品質情報表示 サプライチェーン NFT NFT NFTはデジタルアセットを一意で代替不可能な トークンとし、その所有者やその他付帯情報を記 録/トレースすることができる NFT…Non-Fungible Token をサプライチェーンに適用 目的：コンプライアンスの高度化(物流、商流、金流の適正化) 課題：リアルアセットとNFTの紐づけ 移転時のスマートコントラクト(契約、輸管など) 将来：NFTの属性としてDPP*を管理 ※DPP(デジタルプロダクトパスポート)とは、製品の持続可能性に関する情報 (製造元、使用材料、リサイクル性、解体方法など)を電子的に記録したもの VC発行 グリーントラッキングハブ NFT管理
- 19. ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 18 人々が自分らしい行動を選び、自分らしく生きることを可能にする ① デジタルアセットをNFT 化したマーケットプレイ スの立ち上がり ② 各社がWebサイトを作る 感覚でメタバースを立ち 上げ ③ オンラインショッピング 体験の高度化(友達と買 い物など) ④ すべてのモノがNFT化の 対象 ⑤ 人々はモノやサービスを 選択する際に機能性や価 格以外の点も考慮して意 思決定 日立がめざすWeb3の世界 B2C領域のNFT＋メタバース B2B領域のNFT デジタルアセット NFTマーケットプレイス リアルアセット NFTマーケットプレイス 個人 環境負荷低減 地域社会貢献 品質情報表示 DID/VC 事業活動情報 (環境?品質?社会貢献など) サプライチェーン VC発行 グリーントラッキングハブ NFT管理
- 20. 19 ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 他社商品名、商標などの引用に関する表示 ? LF Decentralized Trust、Hyperledgerおよびその他のLF Decentralized Trustの商標は、 The Linux Foundationの登録商標および商標です。 ? Amazon Web Services およびその他のAWS 商標は，米国およびその他の諸国における Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標です。 ? その他記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
- 21. ? Hitachi, Ltd. 2024. All rights reserved. 20 END サステナブルファイナンス分野における日立の取り组み 株式会社 日立製作所