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IntervalMatchプレフィックス構文
? IntervalMatchプレフィックスは、離散的な数値を1つまたは複数の数値間隔に一致させ、さらにオ
プションで1つ以上の追加キーの値を一致させるテーブルを作成します。
構文：
IntervalMatch (不連続の数値項目)(load文またはselect文 )
IntervalMatch (不連続の数値項目,キー項目 [ , キー項目その2, ... キー項目その5 ] ) (load文またはselect文 )](https://image.slidesharecdn.com/20210921qliktipsscdintervalmatch-210921075238/85/20210921-Qlik-Tips-SCD-Intervalmatch-2-320.jpg)
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2階層のSCD Type 2
先ほどのように従業員の属する[課(Dept)]が日付によって変わるケースに加えて、その[課]が属する
[部門(Unit)]が日付によって変わるケースを想定します。これを「2階層のSCD」と呼びます。
従業員Dim Type 1
従業員Dim Type 2
課Dim Type 1
受注Fact
課Dim Type 2
部門Dim (Type 1)](https://image.slidesharecdn.com/20210921qliktipsscdintervalmatch-210921075238/85/20210921-Qlik-Tips-SCD-Intervalmatch-10-320.jpg)
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2階層のSCD Type 2
[課]と[部門]が異なるインターバルを持ち、互いに重なる期間も存在するため、これらを考慮してす
べてのインターバルの組み合わせを作成し、さらにそれを離散的数値(ここではOrderDate)と組み合
わせたブリッジテーブルを作成します。
EmpId : 2 鈴木一郎さんのケース
課 Dept
部門 Unit
2019-01-01 2020-01-01 2020-06-01
異動で所属課が変更
営業一課→営業二課
組織改編に伴い、
課の所属部門が変更
営業部→海外営業部
日付
インターバルの
組み合わせ
2019-04-01 2020-04-01
OrderDate 2020-08-01](https://image.slidesharecdn.com/20210921qliktipsscdintervalmatch-210921075238/85/20210921-Qlik-Tips-SCD-Intervalmatch-11-320.jpg)
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2階層のSCD Type 2
続いて、ファクト(Orders)をロードします。そして、IntervalMatchを使用して、サブインターバル
とOrderDateの組み合わせをブリッジテーブルとして作成します。最後に、不要な項目とテーブルを
ドロップします。
④ブリッジとの関連付けに使用する複合キー
項目として[EmpID+OrderDate]を定義し、
ファクトをロードする。また、EmpIdは最終
的にDropするため、TmpEmpIdにリネームす
る。
⑤IntervalMatch使用して、前ページの
SubIntervalsとOrderDateの組み合わせを作
成する。これをTmpBridgeテーブルとする。
⑥ファクト→ブリッジ、ブリッジ→ファクト
に関連付けるキー項目をTmpBridgeからロー
ドしてBridgeテーブルとする。
⑦最後に、不要なフィールドとテーブルを
Dropする。](https://image.slidesharecdn.com/20210921qliktipsscdintervalmatch-210921075238/85/20210921-Qlik-Tips-SCD-Intervalmatch-15-320.jpg)
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20210921 Qlik Tips SCDとIntervalmatch
- 1. Qlik Tips SCDとIntervalMatch 2021年9月21日 中嶋 翔 Solution Architect, Qlik Japan
- 2. 2 IntervalMatchプレフィックス構文 ? IntervalMatchプレフィックスは、離散的な数値を1つまたは複数の数値間隔に一致させ、さらにオ プションで1つ以上の追加キーの値を一致させるテーブルを作成します。 構文： IntervalMatch (不連続の数値項目)(load文またはselect文 ) IntervalMatch (不連続の数値項目,キー項目 [ , キー項目その2, ... キー項目その5 ] ) (load文またはselect文 )
- 3. 3 キー項目別の処理 IntervalMatch (不連続の数値が含まれた項目, キー項目) ロード文 または Select 文 ５つまで キー項目別に、不連続数値を持つテーブルと数値間隔を結合したい場合、 例えば製造ライン別にイベントとロットを結合したい場合はキー項目とともに記述します。 スクリプト例： Load * from イベントログ; Load * from ロットログ; Inner Join IntervalMatch ( 時刻, ライン ) Load 開始, 終了, ライン Resident ロットログ; 開始 終了 ロット ライン 01:00 03:35 A P1 02:30 07:58 B P1 03:04 10:27 C P1 07:23 11:43 D P2 ロットログ ライン 時刻 イベントID 内容 P1 00:00 0 シフト 1 の開始 1 P1 01:18 1 ラインの停止 P1 02:23 2 ラインの再開 50% P1 04:15 3 ラインの速度 100% P1 08:00 4 シフト 2 の開始 P1 11:43 5 製造の終了 P2 01:00 0 シフト 1 の開始 1 P2 09:00 4 シフト 2 の開始 P2 11:43 5 製造の終了 イベントログ
- 4. 4 Slowly Changing Dimensions（SCD）とは 時系列データの取り扱い 年 部門 従業員 売上 2019 部門１ Aさん 100 部門２ Bさん 100 Cさん 100 2020 部門１ Aさん 100 部門２ Bさん 100 Cさん 100 年 部門 従業員 売上 2019 部門１ Aさん 100 Bさん 100 部門２ Cさん 100 2020 部門１ Aさん 100 部門２ Bさん 100 Cさん 100 Bさんは： 2019年は部門１に所属 → 2020年は部門２に転籍 従業員 From To 部門 Aさん 2019/1/1 9999/12/31 部門１ Bさん 2019/1/1 2019/12/31 部門１ Bさん 2020/1/1 9999/12/31 部門２ 売上明 細 従業員 マスタ 部門 マスタ 売上 明細 従業員 マスタ 部門 マスタ SCD Type1 古い属性を新しい属性で上書き、常に最新情報を反映 SCD Type2 過去の履歴を残し、過去の時点の情報が参照可 いつからいつまで、誰がどこに所属していたか
- 5. 5 SCD Type 2 対応 同じキーでファクトにつながるディメンションが2つ存在する場合を考えます。 従業員Dim Type 1 従業員Dim Type 2 課Dim (Type 1) 受注Fact
- 6. 6 SCD Type 2 対応 シンプルにIntervalMatchでOrdersとEmpType2Dimを関連付けると正しいデータモデルは生成され ません。ファクトとディメンションを正しく結びつけるブリッジテーブルを工夫して作成する必要が あります(次項) 失敗例
- 7. 7 SCD Type 2 対応 EmpType2DimとOrdersにてそれぞれ複合キーを作成し、さらにIntervalMatchで作成された一時 テーブルから複合キーの組み合わせを使用したブリッジテーブルを作成します。最後にOrdersから EmpIdをドロップし、EmpType2DimからEmpへ関連付けるようにします。 Drop ③一時テーブルからOrders、 EmpType2Dimの複合キーの 組み合わせのみを持つブリッ ジテーブルを作成 ②IntervalMatchでEmpIdごと にOrderDateとEmp_FD/ Emp_TDの組み合わせを一時 テーブルとして作成 ①後段でブリッジテーブ ルに関連付ける複合キー をそれぞれ作成
- 8. 8 SCD Type 2 対応 最終的に以下のようなシンプルなデータモデルが作成されます。
- 9. 9 SCD Type 2 対応 過去にさかのぼって、その時点での正しい数値が集計されます。
- 10. 10 2階層のSCD Type 2 先ほどのように従業員の属する[課(Dept)]が日付によって変わるケースに加えて、その[課]が属する [部門(Unit)]が日付によって変わるケースを想定します。これを「2階層のSCD」と呼びます。 従業員Dim Type 1 従業員Dim Type 2 課Dim Type 1 受注Fact 課Dim Type 2 部門Dim (Type 1)
- 11. 11 2階層のSCD Type 2 [課]と[部門]が異なるインターバルを持ち、互いに重なる期間も存在するため、これらを考慮してす べてのインターバルの組み合わせを作成し、さらにそれを離散的数値(ここではOrderDate)と組み合 わせたブリッジテーブルを作成します。 EmpId : 2 鈴木一郎さんのケース 課 Dept 部門 Unit 2019-01-01 2020-01-01 2020-06-01 異動で所属課が変更 営業一課→営業二課 組織改編に伴い、 課の所属部門が変更 営業部→海外営業部 日付 インターバルの 組み合わせ 2019-04-01 2020-04-01 OrderDate 2020-08-01
- 12. 12 2階層のSCD Type 2 まず、Type 1 Dimテーブル(Unit, Dept, Emp)をロードします。 次に、Type 2 Dimテーブルをロードします。この時、のちにブリッジテーブル作成のために、 DeptIntervalID, EmpIntervalId, TmpEmpId, TmpDeptIdを定義します。 ①後段でブリッジテーブル作成に 使用するインターバルID項目定義 とキー項目のリネームを行う
- 13. 13 2階層のSCD Type 2 次に、所属課と所属部門の全インターバルの組み合わせを格納するサブインターバルテーブルを作成 します。 ②EmpとDeptのインターバルID、キー項目、 FromDate、ToDateの項目の組み合わせを Distinctでそれぞれ取得し、さらにInner Join する。 ③二つのインターバルの間に重なる期間を Where句で確認し、サブインターバルに対す るFromDateとToDateを RangeMax/RangeMinを使用して計算します。 そして、のちのブリッジテーブルとのキーと なるEmpSubIntervalIdを定義します。
- 16. 16 2階層のSCD Type 2 データモデル EmpとDeptのType 2からインターバルの組み合わせをSubIntervalsに定義し、ファク ト(Orders)とSubIntervalsをBridgeで関連付けています。
- 17. 17 Bridgeテーブルのジョインを検討 ? 前ページのデータモデルではファクトからディメンションへの”ホップ”回数が多くなります。モデルをシンプル化す るため、BridgeをOrdersにLeft Joinすることも可能です。 ? ただし、ファクトとディメンションの関係が必ず”多対一”である必要があります。 ? このケースでは、一人の従業員が必ず一つの課に属し、重複所属となる期間や兼任などの可能性が無い場合を 指します。 ? Joinを行う場合、以下のようにBridgeテーブルのスクリプト記述を変更します。
- 20. 20 参考文献 ? IntervalMatch and Slowly Changing Dimensions - Qlikコミュニティの投稿