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LibreOffice 日本語チーム
榎真治
in LibreOffice Kaigi 2023 オンライン
2023-07-15 This work is licensed under a Creative Commons
Attribution-ShareAlike 4.0 Unported License.
この 1 年の LibreOffice の状況を振り返る (2023)
発表の概要
●
この1年間のリリース
●
グローバルの振り返り
●
The Document Foundation(グローバル)
●
日本のコミュニティ振り返り
自己紹介:
榎真治
LibreOffice日本語チーム
TDFのMembership Committee 副メンバー
イベント、コミュニティ運営、QAなどで活動
目黒純
LibreOffice日本語チーム
動画、翻訳、コミュニティ運営などで活動
自己紹介:LibreOffice日本語チーム
●
LibreOffice日本語コミュニティを支える裏方
– イベント運営、グローバルとのコミュニケーショ
ン、対外的なコミュニケーション
●
LibreOffice日本語コミュニティの中の一部
●
メンバーシップ
– チームの活動に興味ある方は参加ください
この1年间のリリース
LibreOffice 7.4 : 2022/8/18
●
WebP画像とEMZ/WMZ形式のサポート
●
ScriptForgeスクリプトライブラリのヘルプページ
●
拡張機能マネージャーに検索機能を追加
●
スプレッドシートの列数を16,384列までサポート
●
数式バーの関数選択リストに項目を追加
●
Impressでドキュメントテーマをサポート
https://ja.blog.documentfoundation.org/2022/08/19/libreoffice-7-4-community/
LibreOffice 7.5 : 2023/2/2
●
ダークモードのサポートが大幅に改善
●
アプリケーションとMIMEタイプのアイコンが刷新
●
シングルツールバーUIの改良版が実装
●
Writerでブックマークが大幅に改善されより見やすく
●
Calcで、グラフ内でのデータテーブル表示がサポートされるよう
に
●
Impressで、表スタイルに新しいセットが追加、また独自の表ス
タイルの作成が可能に
https://ja.blog.documentfoundation.org/2023/02/03/tdf-announces-libreoffice-75-community/
LibreOffice 7.6
●
8/14-20にリリース予定
●
現在、リリース候補1まで
●
今月末までにはUI翻訳も締め切られるはず
●
https://wiki.documentfoundation.org/ReleasePlan
/7.6
グローバルの振り返り
LibreOffice Conference 2022(ハイブリッド)
リアルでの集まりも復活
Git Commits
昨年よりコミット数がやや減少したが、人は少し増えた。ほぼ一定ペース
驳颈迟コミット数(组织别)
gitコミットのTOP10
いつもトップの Caolan がコミット数が減って 2 位に。昨年 2 位の Noel が 1 位。 2 人が突出
Red Hatは撤退?チームは維持される?
●
Red Hat Enterprise Linux 10(RHEL)からLibreOfficeのパッケージサ
ポートをやめるらしい
– RPMパッケージを作らず、開発サポートやめるようだ。
Flatpakでは使えるが...
– 親会社のIBMの経営状態が悪く、調子がいいはずのRed Hatでも大量解
雇
– LibreOfficeチームもリストラされた?(追記:開発活動している模様)
●
CaolanがCollaboraに移籍したからという説も
– ではStephan Bergmannなどの他のメンバは?
Bugzillaでの状況
●
相変わらず活発に報告
●
再現確認がややおいついてない
Bugzillaでの登録
超人的な活動量だった Telesto はさすがに少しペースダウン
RTL 言語まわりなどイスラエルの Eyal がめちゃくちゃ活発
フォーラムAsk( Discourse)
日本語は7番目?
础蝉办の回答者
翻訳(奥别产濒补迟别)
議論用のフォーラムも本格稼働
●
https://community.documentfoundation.org/
●
デザインチームやドキュメンテーションチーム、スペイン
語コミュニティ、BoD、MCなど
●
今後もMLから移行は増えそう
●
日本語コミュニティはいまのところ
MLだが、検討してもいいかも?
ドキュメンテーション
●
ガイドブックが相変わらず怒涛の更新
– 現在ほぼ7.5に対応。一部のみ7.4対応。すでに7.6
対応作業も
インフラ
●
ディスカッション用にDecidimをテストしていたが、
Askと同じくDiscourseを導入
オンライン版とモバイル版
●
オンライン版とモバイル版はCollabora主導でgithub
で開発
●
オンライン版の開発はCollaboraがリソースをかけて
いて開発速度はそこそこ早い
– 日本語環境だとたまにバグに遭遇
The Document Foundation
(グローバル)
Membership Committee選挙(2022年秋)
●
TDFのメンバー申請や更新の管理、BoDの選挙管理を担当
– TDFは実力主義なので、貢献しているかをチェック
●
2年に1回改選
●
定員:5名+副メンバ4名
●
立候補8名だった
Membership Committee選挙候補者の
質問イベント3回
●
日本向けも開催(小笠原さん通訳)
LibreOffice/DLPで活動されている方は
TDFのメンバーに申請ください!(お願い)
●
TDFメンバーはLibreOfficeやDocument Liberation Project
のアンパサンダー(大使)
●
コミュニティのガバナンスに関わる人やアンパサンダーは増
えて欲しい
●
直近6ヶ月で多少継続的に活動していれば、活動量はそこま
で気にしなくてもOK
– だめならしばらく活動してまた申請すればOK
●
https://www.documentfoundation.org/why-be-a-memb
er/
罢顿贵のボード选挙(2年に1回)2023年秋予定
チーム(TDFスタッフ)メンバが増えた
●
写真は先月のチームミーティングの様子
チーム(TDFスタッフ)メンバ
1年で4名増えて16名に
●
Stéphane Guillou(QA Analyst)
– https://blog.documentfoundation.org/blog/2022/11/22/welc
ome-stephane-guillou-new-qa-analyst-for-libreoffice/
●
Juan José González (Webエンジニア)
●
Khaled Hosny(開発:多言語サポート)
– https://blog.documentfoundation.org/blog/2023/05/30/welc
ome-khaled-hosny-new-developer-at-tdf/
●
Michael Weghorn(開発:アクセシビリティ)
– https://blog.documentfoundation.org/blog/2023/07/04/welc
ome-michael-weghorn-new-developer-at-tdf/
TDF支出/予算
●
人件費が中心。インフラなども
●
イベント支出も復活しつつあるので増えてきている
●
今年度予算はまだFIXされていなかったがドラフトが提出されて進め方を検討中
– https://community.documentfoundation.org/t/discuss-2023-budget/9536/
– 全体:1.955.195,41 
– 人件費、会計士、法的アドバイス:947.864,56 
– ランニングコスト:32.500,00 
– インフラ:74.000,00 
– LibOConとFOSDEM 40.000 
– コミュニティ:65.000,00 
– マーケティング:20.000 
●
開発の入札(tender):ESCがリスト化したものを元に予算案化
TDFの収入
●
収入:
– 個人からの寄付が大半
– 2022年もダウンロード数、寄付総額が多かった
– 過去最高?だった2021年よりは寄付は少し減った
模様
日本のコミュニティ振り返り
鲍滨/贬别濒辫翻訳
UI翻訳
●
AAAAさんに提案もらって
レビューできてない
ものもわりとある
●
毎週のハックフェストや
チームミーティングで
目立つところを少しずつ
翻訳
ドキュメント翻訳
●
ガイドブックを目黒さんが「みんなの自動翻訳」を
使って機械翻訳を継続
●
https://documentation.libreoffice.org/ja/documen
tation-in-japanese/
質問サイトAsk
●
日本語は、昨年7月以降に更新されたものが97件
●
質問はもう少しあってもおかしくないが、ぼちぼちある
– gggccc さんの多彩な質問
●
回答してくれる人は複数人いて、かなり参考になる
– sabr0 さん、JO3EMC さん、nobu さん、
himajin100000 さん、jun_meguro さん、
hidemune さんなど
Blog
●
日本語チームブログはリリースアナウンス中心
– 他の翻訳記事や、日本語独自記事も出したい
– 執筆者、翻訳者歓迎
– https://ja.blog.documentfoundation.org/
SNS
●
Twitter (@LibreOffice_Ja)
– フォロワー数2,951(昨年発表から+3)
– イベント告知やアナウンス中心
– イベント申込みなど反応は得られやすい
●
Facebook:https://www.facebook.com/LibreOfficeJa
– フォロー623人(昨年発表から+10)
– リリースや大きめのイベントでの告知
– インタラクションはあまりないが、Twitterとは違う層
日本でのイベント
●
Hackfest
– オンラインで毎週火曜20:00-21:30
– Jitsi meetを利用し、Youtube liveへも配信
– 作業をそのまま流す。最近はAsk中心。時間があれば翻訳かbugzillaチェッ
ク
●
公開日本語チームミーティング
– 毎週水曜22:00-23:00ごろ
– チームメンバ以外も歓迎
– 運営系タスクのミーティング。てくてくLibreOfficeの動画撮影や翻訳作業
をすることも
Hackfestでライブデバッグ
●
田中さんが「Kanji to Phoentic」拡張機能の不具合を
ライブデバッグで解決されたことも(2023/4/18)
– https://ask.libreoffice.org/t/calc/88321/13
日本でのイベント2
●
LibreOffice勉強会
– オンラインで3-4ヶ月に1回程度
– 以前は関西など地域でオフラインでやっていた。今
年は関西は復活したい
– ユーザよりのテーマの発表
– この1年では、マクロや拡張機能などの話もあっ
て、参考になる話も多い
日本でのイベント3:OSCとKOF
●
OSC東京とOSC名古屋で展示
– 2019年から久しぶりにリアル展示。かなり盛り上
がった
●
KOF2022:ハイブリッド開催で発表
この1年の尝颈产谤别翱蹿蹿颈肠别の状况を振り返る(2023年)
日本でのイベント:LibreOfficeの日
●
大阪のコワーキングスペースで毎月第3木曜に開催
●
LibreOfficeのよろず相談をうけたり、コミュニティの
情報交換、交流が目的
●
オープン淡路と合同開催
●
https://wiki.documentfoundation.org/JA/Events
「LibreOfficeの日 vol.91 @コワーキングスペース金甘 」
+「オープン淡路 #08」(おでん忘年会)
コミュニケーションチャンネル
●
テレグラム
– LibreOffice日本語グループ:https://t.me/liboja
– LibreOfficeグローバル:https://t.me/libreoffice
●
メーリングリスト
– https://ja.libreoffice.org/get-help/mailing-lists/
– 日本語は3つ
– 英語メーリングリストは分野別に
まとめ
●
この1年のLibreOfficeやコミュニティを簡単に振り
返った
●
LibreOfficeは様々な活動が集まってできている
●
活動のイメージが伝われば嬉しい
●
興味をもったものがあれば、やってみませんか?
●
TDFメンバーシップ申請も忘れずに!

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