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LibreOffice 日本語チーム
榎真治
in LibreOffice 10 周年記念オンラインミートアップ
2020-09-28 This work is licensed under a Creative Commons
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LibreOffice の 10 年振り返りとこれから
今日でLibreOffice 10周年!
おめでとう!
LibreOffice10週年/OpenOffice.org20周年
●
10年前の今日、LibreOfficeプロジェクト発表
10周年お祝いビデオ
https://peertube.opencloud.lu/videos/watch/3757fabd-ceb0-43ef-b616-8307dacd6b2e
ビデオの中から:2011年のパリでの
LibreOffice Conference のBoD?のQ&A
自己紹介:えのきしんじ
●
OpenOffice.org
– ユーザとしては2001年か2002年ごろから(1.0以前?)
– 日本語プロジェクトで活動(2008-2011)
●
LibreOffice日本語チーム(2011-)
– LibreOfficeにはすぐに参加。日本語チーム創設に参加
●
The Document Foundationメンバ(2014-)
●
昔から活動はボチボチ...
アジェンダ
●
OpenOffice.orgとLibreOfficeのごく簡単な歴史
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LibreOfficeができた背景
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これまで達成できたこと
●
課題だったこと
●
今後の課題と議論していること
OpenOffice.orgの歴史
●
1999: サンマイクロシステムズがStarOfficeの開発元であ
るStar Divisionを買収
●
2000/7: OSCONにてオープンソース化を発表
●
2000/10: オープンソース化
●
2002/5: v1.0リリース
●
2005/10: v2.0リリース。ODFがデフォルト
●
2008/10: v3.0リリース。機能的にはほぼ完成形に
LibreOfficeの歴史
●
2010/9/28 プロジェクト発足発表
– OOoコミュニティや、他のOSS、それ以外から多くの人が参加
– ベータ版リリース
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2011/1: 3.3リリース。以降半年ごとのリリース
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2012/2: The Document Foundationの財団法人化
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2014/4: Document Liberation Project開始
●
2015: Online版公開
LibreOfficeができた背景
●
ベンダー中立的なコミュニティの必要性
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OpenOffice.orgでは、サンマイクロシステムズのハンブ
ルグチームがほぼすべての権限を持っていた
– なぜかパッチが取り込まれないことは日常茶飯事
– 著作権をサンにも渡さないとコミットできない
●
オラクルに買収されて、ハンブルグチームがより暴走
– おそらくみんな諦めた
LibreOffice誕生当時
●
LinuxディストリビューションやOSS界隈は
LibreOfficeを支持
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各言語コミュニティの多くもLibreOfficeに参加
●
日本のコミュニティは知らなかった
– 一気に色んな人が戻ってきたり、新しく参加
これまで達成できたこと
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OSSのオフィスアプリとしてスタンダードに
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多くの貢献者を惹きつけてきた
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TDFを法人化して基盤を安定
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オンライン版にも挑戦
課題だったこと
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オンラインバージョンの開発速度が早くなかった
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Android/iOSもオンライン版の技術を使うようになっ
て、ようやく開発が進んできた
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エコシステムがあまり広がってない
– サポートビジネスの難しさ
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ブランド力の課題
今後の課題と議論していること
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コミュ二ティを健全に保ちつつ、エコシステムをどう
広げていくか
●
マーケティングプランの議論
まとめ
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10周年おめでとう!
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オープンソースのオフィスソフトとしては一定の成功
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コミュニティも成長した
●
エコシステムを成長できるか今後の課題
●
オンライン版の進化と普及も今後のテーマ

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