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本日のアジェンダ
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 1
03
01 イベント概要
02 Key Findings
03 注目セッション
04 展示会場の様子
05 スタートアップピッチ
? 期間
2023年1月5日~1月8日
? 会場
ラスベガスコンベンションセンター
ヴェネチアンコンベンションセンター
アーリアコンベンションセンター
? 参加者
約115,000名
? スポンサー数
3200社+
CES 2023 概要
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 2
会場地図
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 3
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 4
Key Findings
技術オリエンテッドではなく、体験のデザインに技術をあてはめる
?BMWは、ソフトウェアとハードウェアの開発をともに設定した体験ゴールを実現するために
1チームとなって取り組む
?SONYや、SAMSUNGの新規リリースは洗練された体験のデザインがなされている
DXやサステナビリティはもはや当たり前に
?デジタルの利活用による体験の構築がもはや目新しいアプローチではなくなってきている。
?サステナビリティについても、各ベンダー意識している状況で大々的な宣伝文句ではなくなってきている
VR/AR、ヘルスケアが特に注目を集める
?ヘルスケアについては特に米国では「格差」が存在している。社会的な問題となっており、積極的な取り組みがみられる。
?VR/ARは、製造現場や医療の現場への実装が進んでいる。また、視覚障害や聴覚障害の方への
適用するアイディアも出てきている
Key Findings
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 5
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 6
注目セッション
注目セッション
7
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 8
Oliver Zipse, Chairman of the Board
of Management, BMW AG
未来型自動車Deeの発表
移動をもっと簡単に、楽しく
? 顧客が求めているものはシンプルさ
より直感的な操作性
ソフトウェア開発への期待が高まる
? ソフトとハードを一緒に開発することで
シームレスな体験をデザインする
2つの開発チームがあるのではなく、デジタル化された
車のイメージを一緒に体現する
? 新技術は競って開発するものではなく
受入れてどう活用するかを考える
特にバッテリーの開発については、各企業が
技術開発に力を入れている。BMWは技術だけでは
なく、デザイン、サステナビリティにもバランスよく
力を入れていく
BMWの最新型の車
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 9
昨年発表された色が変わ
る車
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 10
John May, Chairman and CEO, John Deere
人口の増加、土地の減少
未来の食糧問題は深刻
? ロボティクスとAIの企業として成長
コンピュータビジョン、高度なセンシングと
コンピューティング、機械学習、データ分析などを
機器に取り入れる
? 植付け時に肥料をピンポイントで噴射
昨年は雑草への除草剤のピンポイント噴射する機器を
公開。今回は、種の植え付け時の肥料噴射をする製品
を公開。優れた認識スピードと噴射のシンクロ技術。
? 自分の農場のデジタルツインを作成
さまざまなシナリオをテストする
超小型の高性能なカメラとクラウドの活用で畑の
状況の分析。畑全体の大まかな意思決定から、
最終的には植物レベルの精密な管理へと移行
JOHN DEEREの実物の展示
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 11
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 12
Dr. Lisa Su, Chair and CEO, AMD
AIプログラマブルなチップの開発
ハイスピード、省電力を提供
? ハイパフォーマンス
音声や映像が強化。よりリアルなコラボレーション体
験を提供。コンテンツ制作の生産性を高め、よりリア
ルタイムに。セキュリティの監視能力向上も期待。
? プログラマブルAI
さまざまなデバイスに適用可能。ザイリンクス社の買
収がきっかけ。非常に柔軟な構成が可能。適切なアプ
リと適切な電力効率に合わせて構成することで省電力
を実現
? アダプティブコンピューティング
再利用が可能で拡張性が優れたコンピューティングプ
ラットフォーム。手術用医療機器やVR/AR技術(医療、
製造現場)、宇宙産業で利用
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 13
Ed Bastian, CEO, Delta Air Lines
高品質のWifiを無料で提供
? デルタ?シンクを利用したアプリ体験
パラマウントプラスの動画配信。機内での買い物や
ゲームの提供。デジタルサービス提供を通してエン
ゲージメントの機会、体験を提供
? スマートスクリーンの提供
今年から順次導入。15万台のスクリーンを入れ替え。
? 人を惹きつける施策、コンテンツ
スターバックスとのマイレージ連携を開始。
2週間で100万件の登録
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 14
米国ヘルスケアの将来
あたらしいハイブリッドモデル
とは?
? 健康への不公平性、格差は依然としてある
デジタルヘルスの活用はこの問題を解消する鍵になる
? 共通のプラットフォームが必要
病状に関するデータフォーマットが統一化されていな
い。場所が変わっても同じ体験が提供されるべき
? 実用的なデータの収集が不完全
患者からの信頼と活用できるデータを特定したうえで、
収集することが必要。臨床的なデータだけではなく、
社会的な要因も含めて
Dr. Anne Docimo,
Chief Medical Officer,
UnitedHealthcare
Dr. Vidya Raman-Tangella
Chief Medical Officer,
Teladoc Health
Dr. Stephen Klasko
Executive in Residence,
General Catalyst
Dr. Susan Turney
CEO, Marshfield Clinic
Health System
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 15
女性の活躍を支援する ? 女性や有色人種、多様な起業家が率いる
企業の方が、圧倒的に良い業績
? ケアエコノミーの評価額は6兆ドル
実態はその多くが無給で行われ、女性の大きな負担に
なっている。結果、女性が社会で活躍が出来ない原因
になっている。
Lindsay Jurist-Rosner
CEO and Co-founder,
Wellthy
Jenny Abramson
Founder and Managing
Partner, Rethink Impact
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 16
展示会場の様子
ソニーの展示内容
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 17
Hondaと共同開発をした「AFEELA」
ソニーグループ傘下の英ホークアイ?イノベーションズの技術
を活用したVRへのリアルな人間の投影
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 18
スマートホーム
VR/AR
1/27/2023
手術時にかけることができるMajig Leap社のARグラス
ARとVRを切り替えることができるAnt Reality社のグラス
仮想現実上のジムを提供するBlack Box
デジタルヘルス
1/27/2023
足のサイズや圧力を測定するAetrex社のセンサー
仮想的な聴診器。胸部の音を記録するAevice社のセンサーとアプリ
歯磨き習慣を可視化するCandibell社のTooth Brush
1/27/2023
フードテック
Versaware社のボールとまな板は即座にカロリーを表示
硬くて崩れない植物ベースのチーズを提供するArmored Fresh社
Orbisk社は食糧廃棄を可視化
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 22
スタートアップ
ブース展示
Zeals(チャットボット技術を通じた接客体験のデジタル化)
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 23
社名
設立 2014年
本社 Tokyo, Japan
従業員 197名
資金調達累計 $62.8M
評価額 非公開 / シリーズ E
投資家
Z Venture Capital, CyberAgent Capital, Z
Holdings, Japan Post Capital
チーム
Masa Shimizu(Founder, CEO)
? 明治大学にて経済学を専攻
事業概要
? InstagramやLineによるチャットコマースを提供。LINEに搭
載したチャットボットでの接客を通じてユーザーの購買を後
押し。
? プロモーションについては、過去の回答内容から顧客ごとに
パーソナライズされた最適な会話設計を行い、適切なタイミ
ングでの自動配信を行う。
? 請求は、コンバージョン数による完全成果報酬型。
24時間のサポート体制を提供。
Source : https://zeals.co.jp/
i‐Virtual(スマホやPCのカメラで心拍数、ストレス度などを測定)
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 24
社名
設立 2014年
本社 Metz, France
従業員 20名
資金調達累計 $3.0M
評価額 非公開 / Seed
投資家 Elaia Partners 他
チーム
Ga?l Constancin(Co-Founder, CEO)
? 低消費木材を用いた建築
会社KUBENBOAを立上げ
? 不動産向けのバーチャル内覧
を提供するCOGNITYKを
立上げ
事業概要
? 利用者はカメラに向かってリラックスした状態で30秒から1
分程度動画を撮影。結果を表示。
? 独自の画像解析技術によって瞬間心拍数を推定することがで
きる。また、あごの下のあたりの動きを観察し、人の呼吸数
も計算することも可能。さらに、酸素飽和度(SpO2)や血
圧、ストレスレベルを得られたデータから測定することがで
きる。精度は95%を誇ります。
? 医療機関、保険会社、ウェルネス会社などがあり、実際に
ファイザーやアリアンツとの提携をしている。
Source : https://www.caducy.com/
odaptos(テレビ会議でのユーザーの満足度を測定する)
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 25
社名
設立 2020年
本社 Perols, France
従業員 5名
資金調達累計 $540.0K
評価額 非公開 / Seed
投資家 Sofilaro 他
チーム
Philip Restrepo (CEO、CTO、Co-founder)
? パリ第1大学にてデザイン、
メディアを専攻
? マーケティング関連会社の
cerezo studioを立上げ
事業概要
? 例えば、商品説明においてこの質問をするなどの事前に設定
されたタスクに対する反応を顧客も表情をみてAIが分析。ポ
ジティブだったのか、ネガティブだったのかなどを記録。
? 現状は単体で動作するものではあるが将来的にはZoomなど
の既存のウェブ会議ツールに組み込む計画がある。
? ユースケースとしては、顧客対応の改善や製品開発における
ユーザーのフィードバックに感情データを含めることでUXの
向上をはかることなど
? 費用は、利用会議数による従量課金で月額$80から利用可能
Source : https://www.odaptos.com/
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 26
スタートアップピッチ
スタートアップピッチ参加者
スマホの動画を活用した
視力補助ツール
会話のキャプションを
ARで表示
障害者向けの方向ガイド
を音声で提供
医療機器ロボティクス
による歩行の補助
ランナーの走行フォーム
をAIが解析
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 27
弱視の方むけの
スマートグラス
LiDAR搭載の視覚障碍者
向けウェアラブル機器
汗からグルコース値を
測定。パフォーマンス
可視化
没入型の脱出ゲーム
キューブ
Good Maps(障害者向けの方向ガイドを音声で提供)
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 28
社名
設立 2018年
本社 Louisville, KY
従業員 25名
資金調達累計 $1.9M
評価額 非公開 / シリーズ不明
投資家 非公開
チーム
Jose Gaztambide (CEO)
? 建材卸売業にてキャリアを
スタート。マッキンゼーや
デロイトにてコンサルを経験
? ITコンサル会社Interaptの
COOを経験
事業概要
? 大型の店舗内などで目の見えない人向けに方向を指示するた
めのツール。
? 利用者はスマホアプリを立上げると正確な方向をアプリが音
声でガイドをしてくれる。
? 利用者の位置は、CPS(Camera‐Based Positioning
System)にて把握。カメラで撮影された映像からAIによる
分析をかけて位置を正確に特定。
? 位置特定のためのインフラが、不要。
Source : https://www.goodmaps.com/
Rebokeh(スマホの動画を活用した視力補助ツール)
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 29
社名
設立 2019年
本社 Towson,MD
従業員 19名
資金調達累計 非公開
評価額 非公開 / Seed
投資家 不明
チーム
Rebecca Rosenberg (Founder, CEO)
? CAD関連の会社にて
コンピュータービジョンの
開発プロジェクトに従事
事業概要
? アプリは、中程度の視力障害をもつ人のためにスマホアプリ
を用いた視力補助ツールを提供
? 強力なズーム機能や色味の調整を行うことができる
? 利用者は、自身に合った設定をプリセットしておき、
見たいものがあるときにスマホの動画撮影機能を通して
見やすい状況を作ることができる
Source : https://rebokeh.com/
Xander(会話のキャプションをARで表示)
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 30
社名
設立 2020年
本社 Somerville, MA
従業員 不明
資金調達累計 非公開
評価額 非公開 / Seed
投資家 Creative Destruction Lab
チーム
Alex Westner (Founder, CEO)
? MITにてメディアアーツを
専攻
? 音響ソフトウェアの開発会社
や証券会社Fidelityで経験を
積む
事業概要
? 眼鏡に話をしている人の会話内容のキャプションを表示
? 特に難しい設定は不要。高齢者の方でも簡単に利用ができる。
言語設定やその他の細かな設定はプリセットされた状態で
届く。クラウドやネットワークへの接続は不要。単体で動作
するため、盗聴されている不安がない。
? キャプションの精度は90%。静かな環境であればさらたに高
くなる。
Source : https://www.xander.tech/
End of document
1/27/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 31

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【日商USA】webinar 2023.4.14 ShopTalk2023から見る小売業界最新トレンド
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【日商USA】webinar 2023.4.7 SXSW2023 フィードバック
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【日商USA】webinar 2023.1.20 シリコンバレー駐在員が語る CES 2023 フィードバック

Editor's Notes

  • #2: 本日はこのようなアジェンダで进めさせていただきます。
  • #3: 概要は記載の通りです。参加者数は約11万5千名でした。2020年には17万名が参加していました。昨年はオミクロン株の流行により、5万人弱の参加者となっていました。コロナを乗り越えて人が戻りつつあるといったところですかね。 https://www.cnet.com/tech/ces-2023-could-attract-100000-in-person-attendees/ https://www.calysto.com/prvibes/tradeshow-vibes/ces-2023/
  • #4: 会場は3カ所のコンベンションセンターで行われました。Tech Southではメディア系の講演が多かった印象があります。Tech Westではスタートアップの展示が目を引くものがありました。Tech Eastでは、大手のブースやフードテック、ヘルスケアテック、自動車関連などが大きなスペースをとっており、注目を集めていました。Tech Eastでは、右下の写真にありますような地下トンネルが通っており、Tech East内の建物間の移動に便利でした。トンネルに関しては、昨年のウェビナーでも紹介をさせていただきましたが、昨年から引き続きトンネル内をテスラが走っていました。CES経験者から見るとあまり昨年と変わっていないようです。相変わらず自動運転ではなく、人が運転をしていました。変わったところはトンネルに色がついているくらいでした。。。
  • #5: そんな颁贰厂2023に参加して得られた気づきを先に共有させていただきたいと思います。
  • #6: 気付きになったポイントは3点あります。一つ目は、「体験」のデザインが重要視されている点です。CESはテクノロジーのイベントだと思って参加をしたのですが、技術技術しているというより、きちんと課題を認識して技術をそこにあてはめていくことを意識した製品の展示や講演が多くあったように感じました。過去何回も参加している方からもその声が聞かれ、CESのイベントコンセプトも変化の時期にあるようです。 会場では、自動車がやはり目立っていましたが、ヘルスケア、VR/ARも注目を集めていました。VR/ARに関する画像解析技術は想定以上に進んでおり、実装もされ始めている印象です。ヘルスケアについては、コロナをきっかけにして大きな進化を遂げています。さまざまな新しいアイディアを見ることができました。 最後3点目ですが、現地ではDXという言葉を見聞きする機会がほぼなかったように感じられます。デジタルの利活用はだいぶ各社で意識的に浸透してきているような印象です。サステナビリティについては、さまざまなところで見聞きしましたが、CES経験者の方の印象ではだいぶ減ってきているとのことです。こちらも浸透をしてきているのでしょうか。
  • #7: 続いて、注目セッションについてご绍介したいと思います。
  • #8: 注目のセッションについて今回は6つ绍介したいと思います。
  • #9: 一つ目はBMWの講演です。 私は車はあまり詳しくないのですが、よく知っている方からするとBMWと言えば、優れた走行感覚を提供することにこだわり、ハードウェアを主体とした開発に注力してきた歴史があります。しかしながら、昨年の展示からそのスタンスが変わってきているようです。これは車業界全体に起こっていることで、「体験の重視」によりフォーカスが当たっていました。 (先に次のスライドを見せる) BMWの講演でも体験を提供するための機能を実装するソフトウェアの重要性が改めて説かれていました。BMWでは根本的に、開発プロセスを見直し、ソフトウェアとハードウェアの開発を一緒にやっていくことを明言しています。こうした考え方やチーム作りは個人的にはその他の業界でも適用されるべき部分はたくさんあるのではないかと思います。 自動車業界全体の課題としてEV化、自律走行化があります。背景として、米国では2030年までに50%の車をEV化する目標があります。ヨーロッパでは、100%です。各社エネルギー密度の高いバッテリーの開発を行いながらもソフトウェア制御による電力量の最適化に挑戦をしています。BMWは、バッテリーに関しては自社での開発に投資するのではなく、アライアンスによる技術の取り込みを考えていることも明かしました。
  • #10: 昨年との比較ですが、だいぶカラフルな色変更が出来るようになっています。設定できる色は32色です。 また、右側の写真の通り4段階でいろいろな機能を追加できるものが発表されました。 レベル1:ナビやドライブのサポート レベル2:コミュニケーションのサポート(電話、テキスト表示など) レベル3:フロントガラスにナビゲーションデータを補強し、衝突の警告や障害物の可能性を必要な場所にハイライト表示 レベル4:フロントガラスに仮想世界を映し出す(自動運転とセット) https://macdailynews.com/2022/01/06/bmw-unveils-color-changing-car-with-e-ink-paint/ https://www.ledgerinsights.com/bmw-dee-metaverse-concept-car/
  • #11: 続いてはJohn Deerの基調講演です。同社は、農業機器の生産が主な事業です。しかしながら、急速に世界有数のロボティクスアンドAIの企業として成長しています。 今後25年間で、世界の人口は80億人から100億人近くまで増加すると予想されています。そのため、現状の150%以上の食料を生産できるようにする必要があります。一方、農地の面積は過去4年間で減少傾向を示しています。この傾向は、人口が増加し続ける限り続く。さらに農家はより身近な問題ではありますが、天候の変化、市場の変動、労働力不足など、予測不可能な多くの課題に直面している。 昨年の講演では、ピンポイントで雑草にスプレーを噴射する製品を発表しています。農薬の利用量を減らし、コストを3分の1にまで減らすことを実現しています。今年は種付けにフォーカスをあてて、植えた種にスピーディーかつピンポイントにスターター肥料を噴射する技術を公開しています。 また、将来的な展望として、現状の畑レベルの大まかな意思決定から、畑のデジタルツインを作成、分析することで植物レベルの精密な管理が出来るようすることを掲げています。
  • #12: John Deereのブースでは、実際の農業機械が展示されていました。この機械では、アームにたくさんの小型カメラがついています。AIで画像解析を行って、瞬時に水や肥料を散布するべきところを判断し、スプレーで噴射することができます。講演、展示でも「REAL Purpose、Real Tech、Real Impact」というキャッチフレーズを掲げていました。あくまで私の印象ですが、顧客である農家がリアルに困っていることを、単なる「改善」ではなくインパクトにこだわって技術実装を体現している印象を持ちました。John Deereのようなアプローチがまさにデジタル活用の成功例であるという印象を受けました。
  • #13: 続いてチップベンダーであるAMDの講演です。AIの利用が進んでいますが、AIの機能をフルに利用するにはハイスペックなコンピューティングが必要です。今回発表されたチップは、アップルのチップより30%、Intelチップより45%高速な処理を可能としています。また、AMDはAIのアクセラレーション機能をチップに組み込み、かつ、柔軟な設計変更が可能なつくりにした。 AMDのパートナであるマイクロソフトは、エンタープライズの開発環境で利用されるVisual Studioを強化するためにPCの新製品に新チップを採用することを発表しています。また、同様にHPEは、クリエーターや、ハイブリッドワーカーを意識したハイパフォーマンスかつ長寿命バッテリーのPCを提供、レノボはゲーマー向け優れた画像処理能力を誇るPCを発表しました。 PCだけではなく、ARの利用がすすむ医療機器(ロボットを含む)や宇宙産業でもAMDのチップは採用されています。宇宙なんかはイメージしやすいかと思いますが、チップの交換がなかなか環境的に難しい中で、プログラマブルであることでニーズに合わせた柔軟な変更がチップレベルで出来ることは強みになります。AMDも単なるチップベンダーではなくこうした産業を下支えするような存在になりつつあります。
  • #14: 続いては、デルタ航空の講演です。2020年にはフリクションレスのゲートの開発などを発表した。CEOが語るには、コロナの影響で皮肉にも3年前に発表した内容の実装にかけられる時間が増え、プロジェクトが大幅な前倒しとなった。そこで次に考えていたプロジェクトを進めることとなった。今回の発表は少し控えめな印象。その内容は、衛星通信サービスを提供するViaSatとパートナーシップを組んで、2月から高速なWifiをすべての飛行機で無料で提供可能とするというものでした。現状、通常は有料で、$8から$15くらいとられます。地味ではありますが、企業規模が大きいため、デルタは、これに10億円以上を投資している。 また、コンテンツの拡充も視野に入っています。オンラインサービスであるデルタシンクをTモバイルとの提携により立ち上げました。現状はユーザーのモバイルアプリベースですが、今後はスマートスクリーンを活用したものにする。スクリーンの数はどの航空会社の2倍であるためこちらも大規模な変更となります。
  • #15: 続いてはヘルスケア関連です。遠隔医療は、コロナ前と比較して利用率が17%も米国内で増加しています。その状態でも健康への不公平性、格差があります。地理的条件、技術、社会経済的条件によるアクセスのしやすさ、しにくさが大きく影響しています。遠隔医療が浸透してもこれが是正されていない状況です。社会構造的な問題もあり、病院は依然として患者を病院に来させることで多くの利益を得ている状況になっています。 ヘルスケアの業界ではもっとデジタル活用を進める必要があります。インテルが以前行った調査によると、「ヘルスケアデータは、世界で毎日生成されるデータの30%を占める一方、90%以上のデータは使われておらず、インサイトを生み出すために使われているのは5%程度」という事実があります。デジタルヘルスは、それくらい未開拓なんですね。ただ、すでに多くの業界でデータの活用は行われており、参考にしながら単なるデータ収集ではなく、社会的な要因も含めた精度の高い「実用的なデータ」を収集するようにしていくことの重要性が講演では説かれていました。
  • #16: 最後に紹介する講演は、女性の活躍についてです。女性の活躍が期待される一方、女性の活躍を妨げる要因がまだたくさんあるよねというディスカッションです。ベンチャーキャピタルが女性の起業家に投資する事案は3%未満とかなり低い状況です。Rethinkは、この実情に変化をおこすべく立上げられました。現在は、ヘルスケア、教育、環境(サステナビリティ)、労働力の流動性といったテーマに対して積極的な投資をしています。Wealthyは、Rethinkの投資を受けているスタートアップです。働く女性に対して育児、介護、財政、メンタルヘルスなどのサービスを福利厚生として企業が提供する支援をしています。Wealthyのサービスを利用することで退職者や休職者の数を減らし、企業は人材不足の対応策をとることができます。バストバイはレイオフのさなかにも優秀な社員の確保のためにこのサービスの有効性を訴求している。 https://wellthy.com/
  • #17: 続いて、展示会场の様子について少し触れさせていただきます。
  • #18: まずは大手のブースから。 SONYのブースでは、EV プロトタイプであるAFEELAが展示されていました。3年前に発表されたVision-Sと呼ばれるコンセプトセダンの内容とはまったく変わっていました。まるでスマホが車になったような印象で、フロントのバーや車内ではエンターテイメントコンテンツが充実していました。エンターテイメントの視点では、「フォートナイト」などのコンテンツ配信を、社内の液晶とフロントガラスで行うこともできます。 その他、ソニーの強みであるカメラやセンサーを車内外に45個搭載しています。カメラによる監視で、事故を防止しながら自動運転機能を実装することを目指すとしています。 右下の写真は、VR上にリアルな人間を投影する技術です。ここでも画像解析技術が適用されています。その場で見ましたが、VR映像上に映った人の輪郭がはっきりと識別されて高精度に投影されている印象でした。その他、サッカーの試合における選手の動作の分析技術も披露された。将来的には、VR上でプロ選手(マンチェスターシティの選手)と一緒にプレーが出来ることができるとのこと。動作の分析技術には、カタールワールドカップでも話題になった三苫のクロスの判定に使われたホークアイの技術が適用される。 https://www.theverge.com/2023/1/4/23539863/sony-honda-electric-vehicle-afeela-ces-reveal-photos
  • #19: サムスンのブースでは、スマートホームの展示がありました。左下の画像は、「SmartThings Station」と呼ばれるスマートホームハブです。このハブを設定するだけで、スマホから照明、エアコンなどの家電の設定?操作が簡単にできます。ブースでは、ユースケースが多数紹介されていました。従来から注目されている液晶付きの冷蔵庫との連動をはじめ、ペットや高齢者、子供のカメラによる監視や、煙、水漏れの検知が出来るセンサーの利用など、多数のアイディアが展示されていました。 Smart Thing Stationは、昨年10月にリリースされた「Matter」というスマートホームの規格に準拠するものとしています。なお、Matterには、Apple、Google、AmazonをはじめとするアメリカのIT企業280社以上が参加しており、ベンダーを超えた連携が期待されます。
  • #20: 続いて、目立っていたテーマ別にみていきたいと思います。製造の現場、医療の現場ではVR,ARの活用が進んでいます。もちろんエンターテイメントの分野でも活用されています。今回多くのブースでVR/ARの展示がなされていた印象です。左上のMagic Leapは、外科手術などで外科医が投影された画像を通じてガイドを得たり、心臓の 3D マップ とカテーテルの位置をリアルタイムで重ね合わせた映像を出すなど、見えにくいところの作業を進めることに利用されています。「Magic Leap 2」は、ARデバイスとして初めて、医療用電気機器の国際技術規格であるIEC 60601を取得しました。左下のBlack Boxは仮想現実上のジムです。プレイヤーのフォームを追跡してAIによるリアルタイムなフィードバックを提供します。辛いワークアウトもこれがあれば楽しくできそうですね。右上のアントリアリティ社の展示では、ワンクリックでVR/ARを切り替えられるグラスを展示していました。ゴーグルを一つにまとめられることのメリットがありますね。
  • #21: 続いてデジタルヘルスについても、非常に賑わっていました。左上のアートレックス社は、立体的な足のスキャンを行うことができます。10秒間で誤差1㎜の精度でスキャンができます。これにより個人にカスタマイズされた靴底の作成や簡単に自分の足のサイズを知ることでオンラインでの購入における返品率の低下にもつなげることができます。右上はアーバイス社のセンサーとアプリです。このセンサーは、胸につけて、喘息などの病気において肺の異常な音を検出し、記録することができます。その他、呼吸数、心拍数を記録し、病気の悪化にいち早く気付くことができます。記録を医師と共有することで正確な状況把握に繋げます。左下のTooth Brushは、歯ブラシにつける小型のセンサーが自動的に圧力や動作を検知し、子供がきちんと歯ブラシが出来ているかをアプリに記録します。口内環境を整えることでさまざまな病気の予防にもなります。海外では保険会社との提携もあり、実際にデータをもとに保険料安くするプログラムも提供されているようです。 https://www.aetrex.com/technology/store-locator.html?lang=en_US 右上は、Aevice Health 左下 https://www.truthbrush.com/#/
  • #22: フードテックに関しては、昨年からジャンルとして確立しました。左上のVersawareは、健康的な食生活を送りたい人向けにセンサーのついたボールとまな板を提供しています。ボールとまな板に食材を載せるとカロリー表示などをその場で行ってくれます。 左下のオービスクの製品は、(正確にはレストランテックかもしれませんが)ごみ箱の上側に設置するカメラと画像解析ソフトを提供します。食料の廃棄に関しては1/3の食材が廃棄されており、大きな問題になっています。この製品は、従業員が廃棄時に撮影した廃棄物の画像をAIによって分析します。廃棄物を可視化し、レストラン事業者に、生産量の調整や仕入れの調整をアドバイスしてくれます。これによりとあるレストランが、7%程度の原価低減を実現した例もあります。 右側のアーマードフレッシュ社は、植物性のチーズを作っています。米国では一定の割合を占めるビーガンを対象とした製品開発を行っています。ビーガンチーズは硬くて崩れやすく、食感がいまいちです。また、熱を加えたときに溶けない問題がありました。同社は完全にチーズを再現しています。実際にサンプルを食べることができましたが、普通にチーズでした。 左下 Orbisk 右上 https://www.prnewswire.com/news-releases/armored-fresh-makes-its-return-to-ces-2023-with-the-perfect-zero-dairy-tasty-cheese-301714638.html
  • #23: 続いてエウレカパークと呼ばれる展示会场では、スタートアップ用の展示がされていました。国ごとのブース展示が特徴的でした。日本ブースでは闯贰罢搁翱の旗振りのもと、日本スタートアップが出展していました。他の国で目立っていたのは、フレンチテック、韩国ブース、イスラエルブースでしょうか。非常に賑わっていました。エウレカパーク内での気になったスタートアップについて3つほど绍介をさせていただければと思います。
  • #24: 1社目は日本のブースからです。窜别补濒蝉というスタートアップです。尝滨狈贰や滨苍蝉迟补驳迟谤补尘を活用したチャットボットを提供しています。利用用途はマーケティングやサービス案内です。今后、サードパーティークッキーの利用が出来なくなることから、従来のリターゲティング広告に変わる手法を多くの公司が探しています。チャットボットをうまく活用することで、个人情报すなわちファーストパーティーデータをうまく取得することができます。また、同社の製品を利用することで、个人のプロファイルに応じたパーソナライズされたプロモーションの提供をすることができます。
  • #25: 2社目はアイバーチャルです。利用者はカメラに向かってリラックスした状态で30秒から1分程度动画を撮影します。この机能はブラウザで动作するため、独自のカメラなどのコストをかけずに実装することができます。独自の画像解析技术によって瞬间心拍数を推定することができます。また、あごの下のあたりの动きを観察し、人の呼吸数も计算することができます。さらに、酸素饱和度(厂辫翱2)や血圧、ストレスレベルを得られたデータから测定することができます。精度は95%を夸ります。贩売の対象としては、医疗机関、保険会社、ウェルネス会社などがあり、実际にファイザーやアリアンツとの提携をしているそうです。
  • #26: 3社目はオダプトスです。事前に设定されたタスク(例えば、商品説明においてこの质问をするとか)に対する反応を顾客も表情をみて础滨が分析。ポジティブだったのか、ネガティブだったのかなどを记録。自动的に顾客に関するわかりやすいレポートを生成してくれる。现状は単体で动作するものではあるが将来的には窜辞辞尘などの既存のウェブ会议ツールに组み込む计画がある。ユースケースとしては、顾客対応の改善や製品开発におけるユーザーのフィードバックに感情データを含めることで鲍齿の向上をはかることが挙げられています。费用は、利用会议数による従量课金で月额$80から利用可能です。
  • #27: 続いてはスタートアップピッチについて紹介をします。 https://www.reviewjournal.com/business/conventions/ces/technology-startups-that-help-the-disabled-win-ces-pitch-competition-2708107/
  • #28: 今回9社がエントリーしています。審査員による選定と聴衆による選定に加え、特別賞が設けられています。すべてをご紹介したいのですが、時間の関係もあるため、今回は受賞した3社について紹介をさせていただきます。なお、優勝者には、審査員賞に 3,000 ドル(約40万円)、オーディエンス チョイス賞には2,000 ドル(約30万円)が贈呈されます。また、CESを主催するCTAの財団幹部および理事との会合の機会も提供されます。参加資格者は、売上、調達金額の上限があります。それらは、比較的低めに設定されているためPre-Seed、Seed企業の参加者が多かったです。参考ですが昨年は、Care Giver Smart Solutionという介護対象者をリモートで支援したり、SOSボタンを提供するといったものでした。
  • #29: Good Mapは、大型の店舗内などで目の見えない人向けに方向を指示するためのツールを提供します。マップはGoogleマップから建物の形を指定し、実際にLiDARセンサー用いた店内の撮影を行います。LiDARで取得したデータをもとに立体的な地図を作成します。そして地図上に目印となるポイントを登録していきます。利用者はスマホアプリを立上げると正確な方向をアプリが音声でガイドをしてくれます。利用者の位置は、CPS(Camera‐Based Positioning System)にて把握されます。これはカメラで撮影された映像からAIによる分析をかけて、位置を正確に特定します。特徴は、ビーコンを利用しないため、インフラがが不要という点です。その他の利用例として危険な建設現場での安全な通行ルートの指定や地図作成の部分だけでも不動産が提供する立体マップの作製に役立てることができます。
  • #30: ReBokeh アプリは、中程度の視力障害を考慮して設計されたスマホベースの補助ツールです。こうした人々には眼鏡による視力矯正には限界があり、それ以上の処置を行う場合、多額の費用を払わなければなりません。製品は、写真編集アプリのようなものです。このアプリには、強力なズーム機能や、色味の調整機能などがついています。ユーザーは見えにくいものをスマホで動画撮影して、スマホを見ることで見たいものを見やすくみることができるというものです。自分自身の視力の状況にあった画像調整の設定をプリセットすることができます。
  • #31: 齿补苍诲别谤は、难聴の影响を受けている人の个人、家族、チームの日常の対面コミュニケーションを强化することが目的の製品です。他の人が言っていることをはっきりと闻くことができないと、理解が妨げられ、関係者全员がイライラする可能性があります。これが関係性の悪化を招き、难聴の人は、孤立してしまうリスクがあります。齿补苍诲别谤の製品は、シンプルに眼镜に、话をしている人のキャプションを表示します。特に难しい设定はいらないため、高齢者の方でも简単に利用できます。言语设定やその他の细かな设定はプリセットされた状态で届きます。クラウドやネットワークへの接続は不要です。単体で动作するため、盗聴されている恐れもありません。キャプションの精度は90%。静かな环境であればさらに高くなります。値段は$4,600(约65万円)です。高いですが个人が申请する补助金などもあるようです。
  • #32: 駆け足での説明ではございましたが、私からの説明は以上となります。ご清聴誠にありがとうございます。 続いてQ&Aのセッションに移っていきたいと思います。 ご質問のある方は、Q&Aボックスからご質問をお願いします。 【重要】ここでアンケート発出忘れずに アンケートへのご協力をお願いいたします。 https://forms.office.com/r/UmeaAtYwiA ※4分程度で完了する簡単なアンケートです 次回ウェビナーは2月3日9:00よりNRF2023のフィードバックを 行います。ぜひご参加ください。 申し込みサイト: https://www.nelco.com/ja/event/3731/