我々は地球上に存在する微生物のわずか1%しか未だに発見できていない。そして近年、理科教育の重要性が急速に高まっている。こうした未知のバクテリアの探索と科学コミュニケーション促進のための方策として、バクテリア探索アプリ「BactoFinder」の製作?普及を提案する。ユーザーが採取した土壌サンプル中に含まれる微生物を地元の大学で解析し、その結果がアプリに反映されるというのが、基本的な機能であり、これに加えてゲーミフィケーションの要素も盛り込んでいきたいと考えている。また新規有用微生物が発見された際には、ユーザーに対して特別オーナーシップが付与される。
このアプリの運用は、地方創生の文脈において、非常に重要な役割を担うと考えている。第1に、地方国立大学の研究競争力の向上、第2に、都市部と地方との間にある理科教育へのアクセスの差の解消、第3に、地方の食品製造業の振興に繋がると考えている。
バクテリアの多様性は地方にとって強みであり、BactoFinderの普及を通して、地方創生が加速化していくことが期待される。?