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統計学 第8回
推計学のすすめ 決定と計画の科学
  (佐藤信著、講談社)より

 第3章 バラついた数を読む
2. バラツキはばらせという話



           2012/06/04
               担当:山口
                    1
睡眠薬の効果をためす実験
●
    睡眠薬の効果を検証したい!
●   ↑「薬を飲んだ」という安心感だけでよく
    眠れるという心理効果が無視できない

          睡眠薬服用時の睡眠時間と 
実験方法      偽薬服用時の睡眠時間を比較




      睡眠薬利用         偽薬利用


              睡眠時間を記録      2
睡眠薬の効果をためす実験
                 睡眠薬       偽薬
  結果              11        5
                                効果はありそうだが
                  11        8
                  8         5
                                ばらついている
            平均    10        6
           総平均         8

睡眠薬   偽薬   睡眠薬   偽薬             睡眠薬   偽薬
 8     8    2     -2             1     -1
 8     8    2     -2             1      2
 8     8    2     -2             -2    -1
総平均        薬効差による           誤差(個人差?偶然誤差)
           バラツキ             によるバラツキ

            バラツキ度が同じ程度なら、                   3
            薬効差はないと判断
バラツキの大きさをはかるには
バラツキの大きさは不偏分散で推定

            偏差平方和
      不偏分散=  自由度

      分散分析表(下図)でまとめるとわかりやすい
      偏差平方和                     自由度     不偏分散
薬効差   22+22+22+(-2)2+(-2)2+(-2)2 2-1    24/1
      =   24                    =1      = 24
誤差    12+12+(-2)2+(-1)2+22+(-1)2 6-2    12/4
      = 12                      =   4   =3


                                               4
薬効差分散と誤差分散の比較
2つの分散の差を比べるには、比をとる
  →薬効差分散/誤差分散
   =24/3 = 8
          この差が大きいかどうかは
         F分布を利用して判断できる



                 ※注意!
                 第2章とは違い、5%の表を使う
                 ↑薬効差があるかは
                   薬効差分散>誤差分散
                   で判断するから

                               5
結果
●   薬効差分散/誤差分散>5%の危険率
    ↓
●   もし薬効差がないとすれば、この差がでる確率は
    5%以下
    ↓
●   薬効差はある! 



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