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腰背部痛 ハ?ート1
- 2. ? 緊急疾患の鑑別 ? A＋B→C の考え方で鑑别疾患を整理 ?A：Anatomy 解剖学的アプローチ ?B：VINDICATE!!!P 病態生理学的アプローチ ?C：Common, Critical, Curable（3C） ? 問診、身体所見で診断精度をあげる ? パート２へ 症候へのアプローチのイメージ
- 5. B：病態生理学的アプローチ VINDICATE-P VINDICATE!!!P 疾患 Vascular（心血管） 心筋梗塞、狭心症、肺塞栓症、大動脈解離、大動脈瘤 Infection/Inflammation（感染症/炎症性） 化膿性脊椎炎?椎間板炎、硬膜外膿瘍、肺炎?胸膜炎、腎盂腎炎、前立腺炎、膵炎、胆嚢炎、深部膿 瘍、帯状疱疹 Neoplasm（新生物） 脊椎腫瘍（原発性、転移性）、脊髄腫瘍、多発性骨髄腫、肺癌、後腹膜腫瘍 Degenerative（変性疾患） 変形性脊椎症、変形性関節症 Intoxication（中毒?薬物） － Congenital（先天性疾患） 脊柱側弯症 Auto-immune/allergic（自己免疫?アレル ギー） 強直性脊椎炎、乾癬性脊椎炎、反応性関節炎 Trauma（外傷） 骨折、筋挫傷 Endocrinopathy（内分泌） 異所性妊娠、子宮内膜症、骨粗鬆症 Iatrogenic (医原性) － Idiopathic (特発性) 筋膜性疼痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、尿管結石、非特異的腰痛 Inheritance (遺伝性) － Psychogenic（精神） うつ病、ヒステリー ②A＋B→C の考え方で鑑别疾患を整理
- 6. ?Critical：重症度の高い疾患 ?Common：頻度の多い疾患 ?Curable：治療ができる疾患 A（Anatomy）＋B（VINDICATE!!!P）で想起した疾患を 重症度、頻度で整理する C：Critical, Common, Curable（3C） ②A＋B→C の考え方で鑑别疾患を整理
- 7. 機械的腰痛 非特異的腰痛 70％ 椎間板?椎間関節の 変性?加齢性変化 10％ 椎間板ヘルニア 4％ 脊柱管狭窄症 3％ 骨粗鬆症に伴う圧迫骨折 4％ 脊椎辷り症 2％ 外傷性骨折 ＜1％ 先天性疾患 ＜1％ Richard A. Deyo, James N. Weinstein．Low Back Pain. N Engl J Med 2001; 344:363- 370 非機械的腰痛 悪性腫瘍 0.70％ 感染症 0.01％ 炎症性関節炎 0.30％ 内臓疾患由来 2.00％ 腰痛の原因と頻度
- 8. 腰痛の鑑別診断 患者数（計320人） 割合 腰筋膜性 56 17.5% 腰椎椎間関節性 68 21.3% 腰椎椎間板性 40 12.5% 仙腸関節性 18 5.6% 腰椎圧迫骨折 10 3.1% 腫瘍性病変 0 0% 腰椎椎間板ヘルニア 22 6.9% 感染 1 0.3% 腰部脊柱管狭窄症 35 11.0% 強直性脊椎炎 0 0% 内科、泌尿器科、婦人科疾患 0 0% 社会心理的要因 1 0.3% その他 69 21.6% Hidenori Suzuki, Tsukasa Kanchiku, Yasuaki Imajo, et al. Diagnosis and Characters of Non-Specific Low Back Pain in Japan: The Yamaguchi Low Back Pain Study.Plos One 2016; 11: e0160454 非特異的腰痛と言われていたも のでも、詳細な問診と身体診察 でさらに診断に近づける可能性 がある！！ 非特異的腰痛の原因についての最近の研究