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Citrix Virtual Appsを活用した
自治体職員のワークスタイル変革
2021年11月24日
富士市役所総務部情報政策課 デジタル戦略室 深澤 安伸
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目次
1. 富士市役所のデジタル変革
2. ワークスタイル変革を支えるシステム
3. Citrix Virtual Appsシステム構成
4. テレワークの取組
5. まとめ
4/45
1. 富士市役所のデジタル変革
1.1. デジタル変革の定義
1.2. 富士市デジタル変革宣言
1.3. デジタル変革の3つの柱
1.4. デジタル変革の考え方
1.5. デジタル変革の進め方
5/45
1.1. デジタル変革の定義
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、
データとデジタル技術を活用して、
顧客や社会のニーズを基に、
製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、
業務そのものや、組織、プロセス、企業文化?風土を変革し、
競争上の優位性を確立すること
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、
データとデジタル技術を活用して、
顧客や社会のニーズを基に、
製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、
業務そのものや、組織、プロセス、企業文化?風土を変革し、
競争上の優位性を確立すること
「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(経済産業省[H30.12])」より抜粋
DX推進ガイドライン(経済産業省)での定義
6/45
1.2. 富士市デジタル変革宣言
富士市は、急速に進化するデジタル技術
を最大限活用し、様々な社会的課題に果敢
に取り組むことにより、暮らしの質や価値
を高め、安心で豊かなまちづくりを推進し
ていくことを宣言します。
令和2年8月
7/45
1.3. デジタル変革の3つの柱
「市民サービス」
のデジタル変革
「地域活性化」
のデジタル変革
いつでも、どこからでもオ
ンラインでできる手続を拡充
し、便利で安心な市民サービ
スの実現を目指します。
デジタル格差のない魅力的
な地域づくりとともに、産業
の活性化や都市機能の高度化
を目指します。
新たなデジタル技術の活用
を積極的に進め、生産性の高
い行政経営を目指します。
「行政経営」
のデジタル変革
職員のワークスタイル変革は「行政経営」のデジタル変革
8/45
1.4. デジタル変革の考え方
デジタル変革(DX)をクルマに例えると
①クルマ選び
②運転
④ピットクルー?車輛整備
③道路?交通網整備
⑤ガソリン投入
経営戦略?未来予測?データ分析
職員育成
ITインフラ整備
運用保守?維持管理
コスト?意思決定
全てを高いレベルでバランス良く進めることが重要
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1.5. デジタル変革の進め方
デジタル戦略室が司令塔となり全庁をリード
デジタル戦略室がス
タートアップ支援を
おこないスピード感
を高める。
(1回転目の支援)
調査?検討 導入?準備 運用?実施
段階
関
与
度
合
デジタル戦略室
業務担当部門
(スタートアップ支援)
事業精査
仕様?選定?契約支援
引継 検証
運用
契約
情報共有
10/45
「政策」と「運用」
の役割分担と適切な
情報共有が重要。
2. ワークスタイル変革を支えるシステム
2.1. システム導入経過の概略
2.2. 1人1台シンクライアント環境
2.3. 複合機の一括導入
2.4. 文書管理?電子決裁の導入
2.5. 無線LAN環境
2.6. プライベートクラウドの導入
2.7. 自治体クラウドの導入
11/45
2.1. システム導入経過の概略
※矢印の色はシステム更新を表現
導入済のシステムがワークスタイル変革を支える
12/45
2.3. 複合機の一括導入(2005?)
?全庁統一単価 → 印刷コスト削減
?操作共通化 → 教育コスト削減
?文書スキャン → 文書電子化推進
?ドキュワークス → 文書統合推進
?セキュリティ印刷 → ペーパーレス推進
複合機一括導入 H17(2005)
H13
2001
H14
2002
H15
2003
H16
2004
H17
2005
H18
2006
H19
2007
H20
2008
H21
2009
H22
2010
H23
2011
H24
2012
H25
2013
H26
2014
H27
2015
H28
2016
H29
2017
H30
2018
R1
2019
R2
2020
R3
2021
取組内容 年度
※富士フィルムビジネスイノベーション(株) Apeos C3500,C4500シリーズを採用
文書の電子化とセキュリティレベル向上
14/45
2.3. 複合機の一括導入(2005?)
?全庁統一単価 → 印刷コスト削減
?操作共通化 → 教育コスト削減
?文書スキャン → 文書電子化推進
?ドキュワークス → 文書統合推進
?セキュリティ印刷 → ペーパーレス推進
複合機一括導入 H17(2005)
H13
2001
H14
2002
H15
2003
H16
2004
H17
2005
H18
2006
H19
2007
H20
2008
H21
2009
H22
2010
H23
2011
H24
2012
H25
2013
H26
2014
H27
2015
H28
2016
H29
2017
H30
2018
R1
2019
R2
2020
R3
2021
取組内容 年度
※富士フィルムビジネスイノベーション(株) Apeos C3500,C4500シリーズを採用
文書の電子化とセキュリティレベル向上
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2.4. 文書管理?電子決裁の導入(2007?)
財務会計
文書管理
庶務事務
令和元年度利用実績
?発意起案文書
30,000件/年
?収受供覧文書
160,000件/年
?財務会計
110,000件/年
文書の電子化の推進
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文書管理?電子決裁 H19(2007)
H13
2001
H14
2002
H15
2003
H16
2004
H17
2005
H18
2006
H19
2007
H20
2008
H21
2009
H22
2010
H23
2011
H24
2012
H25
2013
H26
2014
H27
2015
H28
2016
H29
2017
H30
2018
R1
2019
R2
2020
R3
2021
取組内容 年度
2.5. 無線LAN環境(2012?)
無線LAN整備済
?本庁舎+消防防災庁舎
?教育プラザ
?水道庁舎
?まちづくりセンター(26館)
※シスコシステムズ合同会社 Catalyst4500シリーズ及びAironet2800シリーズを採用
どこからでも使える
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無線LAN構築 H24(2012)
H13
2001
H14
2002
H15
2003
H16
2004
H17
2005
H18
2006
H19
2007
H20
2008
H21
2009
H22
2010
H23
2011
H24
2012
H25
2013
H26
2014
H27
2015
H28
2016
H29
2017
H30
2018
R1
2019
R2
2020
R3
2021
取組内容 年度
2.6. プライベートクラウドの導入(2014?)
プライベートクラウド(IaaS) H26(2014)
H13
2001
H14
2002
H15
2003
H16
2004
H17
2005
H18
2006
H19
2007
H20
2008
H21
2009
H22
2010
H23
2011
H24
2012
H25
2013
H26
2014
H27
2015
H28
2016
H29
2017
H30
2018
R1
2019
R2
2020
R3
2021
取組内容 年度
Citrix CloudPlatform
(2015年1月)
NEC Cloud Platform Suite
(2017年2月)
?仮想マシンを自在に作成 → 200台超のVMを運用管理
(2020年1月)
柔軟な環境整備とスピード感の向上
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2.7. 自治体クラウドの導入(2014?)
自治体クラウド H26(2014)
H13
2001
H14
2002
H15
2003
H16
2004
H17
2005
H18
2006
H19
2007
H20
2008
H21
2009
H22
2010
H23
2011
H24
2012
H25
2013
H26
2014
H27
2015
H28
2016
H29
2017
H30
2018
R1
2019
R2
2020
R3
2021
取組内容 年度
業務システムを富士市?富士宮市で共同調達?共同運用
?14システムグループ、40パッケージ
?外部データセンターで運用、24時間365日の有人監視
?全ての問い合わせをコールセンターで受付
?大量印刷をアウトソース
コスト削減率 19.6%
標準化?共通化?アウトソース?コスト削減の実現
18/45
3. Citrix Virtual Appsシステム構成
3.1. システムの全体像
3.2. サーバ?クライアントの構成
3.3. シンクライアント端末
3.4. ネットワーク構成
3.5. Nutanix AHVによる仮想化
3.6. DR環境の構築
3.7. 共有ストレージとバックアップ
19/45
3.1. システムの全体像
?公開デスクトップ+公開アプリケーション
(サーバゴールドイメージを複製配信)
基本は20年前から何も変わらない
現構成の強化ポイント
?Nutanixの採用
?サーバイメージをMCSで生成
?データセンターとオンプレミスのDR構成
?SSDストレージの採用 ※オンプレミスは2ラックに収容
20/45
3.2. サーバ?クライアントの構成
20年前から画面転送での運用を継続
21/45
3.3. シンクライアント端末
?Windows 10 IoT LTSC
?15.6inch FullHD
?CORE i5
?SSD
?NFC
?テンキー
?無線/有線LAN
全部入りハイスペックノート型の採用
22/45
※日本電気株式会社 VersaPro type VD を採用
3.4. ネットワーク構成
Citrix HDXは狭帯域やレイテンシーに強い
2000台のクライアントが快適に同時稼働する
23/45
データセンター 市庁舎
3.5. Nutanix AHVによる仮想化
NX-3460-G6 4Node
× 7
NX-3260-G6 2Node
× 5
[VM]
デスクトップ80
アプリケーション10
その他234
[VM]
デスクトップ10
アプリケーション10
その他12
24/45
3.6. DR環境の構築
データセンター 市庁舎
仮想マシン
市庁舎側だけで300セッションを稼働
ファイルサーバ(全データ)
ArcServe HA でリアルタイム同期
DC回線切断時は市庁舎のみで運用継続可能
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3.7. 共有ストレージとバックアップ
データセンター 市庁舎
iStorage M120
SSD + HDD
2.5inch
10krpm 2.4T ×63本
SSD 400G ×9本
iStorage M12e
HDD 3.5inch
7200rpm
4TB ×40本
磁気テープ LTO7
26/45
4. テレワークの取組
4.1. テレワークの目的
4.2. テレワークロードマップ
4.3. これまでの運用経緯
4.4. テレワークのシステム構成
4.5. テレワークをしやすくする環境整備
4.6. テレワークの質を高める使い方
27/45
4.1. テレワークの目的
28/45
4.2. テレワークロードマップ
2021年度は試行、2022年度は本格実施ステージへ
2021年度中に
?例規整備
?ロードマップ精緻化
29/45
4.3. これまでの運用経緯
R1
2020
R2
2020
R3
2021
取組内容 年度
R2(2020)
閉域SIMテレワーク 100SIM 100SIM
50SIM
?50SIMでスタート (2020年5月)
?100SIMに追加 (2020年12月)
?キャリア変更 (2021年7月)
シンクライアント端末をポケットWiFiに接続
※シンクライアント端末は特別な操作せずにポケットWiFiに接続する
30/45
4.4. テレワークのシステム構成
閉域SIMで内部情報系ネットワークに接続
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4.5. テレワークをしやすくする環境整備
4.5.1. Virtual Appsの採用
4.5.2. セキュリティ対策
4.5.3. ファシリティ整備
4.5.4. コミュニケーションツールの整備
4.5.5. ウェブ会議を身近に
32/45
4.5.1. Virtual Appsの採用
画面転送なら、
全ての事務が
どこからでも
1台の端末で出来る
画面転送でデバイスを集約
33/45
HDXなら、
狭帯域や
レイテンシーに強い
4.5.2. セキュリティ対策
セキュアプリント
2要素認証(端末ログオン)
どこからでも安心して使える
34/45
4.5.3. ファシリティ整備
集中ブース(2021年8月?) コワーキングスペース(2021年4月?)
多様なワークスタイルへの対応
35/45
4.5.5. ウェブ会議を身近に
? 月2回の幹部職員定例会議は で実施中
37/45
※市長はじめ幹部職員は各自の執務環境から参加します。(在宅での参加も可能)
(緊急事態宣言発令期間の対応として実施中)
4.5.5. ウェブ会議を身近に
? 月2回の幹部職員定例会議は で実施中
37/45
※市長はじめ幹部職員は各自の執務環境から参加します。(在宅での参加も可能)
(緊急事態宣言発令期間の対応として実施中)
4.6. テレワークの質を高める使い方
4.6.1. 書類の電子化と共有
4.6.2. スケジュールの共有
4.6.3. ステータスの共有
4.6.4. 文字チャットや通話
4.6.5. オンデマンドプリント
38/45
4.6.1. 書類の電子化と共有
?ファイルサーバの構成
■部内共有
□□部
公開
非公開
△△課
公開
非公開
SCAN
※複合機でスキャンするとここに入る
ファイルサーバで全データを集中管理し共有
39/45
4.6.5. オンデマンドプリント
140以上の市の施設で
ICカード認証で取り出し
?公民館
?小中学校 など
複合機のパネル
※Fuji?lm Apeos C3500,C4500シリーズを採用
どこからでも印刷物を安全に取り出せる
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4.6.3. ステータスの共有
?職員をグループ化する
?総務部
?情報政策課 など
?相手の状態が「わかる」
?連絡可能
?取り込み中
?応答不可
?退席中
?オフライン
Skypeで職員の状態を共有
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5. まとめ
なぜ Citrix Virtual Apps を使い続けるのか?
向上の原動力となっているからです。
? 市民サービス
? チーム力
? 業務生産性
? モティベーション
? ワークライフバランス
44/45
4.6.5. オンデマンドプリント
140以上の市の施設で
ICカード認証で取り出し
?公民館
?小中学校 など
複合機のパネル
※Fuji?lm Apeos C3500,C4500シリーズを採用
どこからでも印刷物を安全に取り出せる
43/45
5. まとめ
なぜ Citrix Virtual Apps を使い続けるのか?
向上の原動力となっているからです。
? 市民サービス
? チーム力
? 業務生産性
? モティベーション
? ワークライフバランス
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ご清聴ありがとうございました
http://www.slideshare.net/fukasawa_jp/
お問い合わせ先
fukasawa_yasunobu@sr.city.fuji.shizuoka.jp
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