狠狠撸

グローバルナレッジネットワーク株式会社
横山哲也
Microsoft Azureで負荷分散された仮想マシンを作ってみよう～Amazon Web Servicesと比べながら～

自己紹介
?1994年～ ITプロ向けWindows関連教育
?2003年～マイクロソフトMVP (Directory Services)
?2012年のみ「Virtual Machines」
?最近の著書?雑誌記事
?プロが教える Windows Server 2012 システム管理 (アスキー?メディアワークス)
?グループポリシー逆引きリファレンス厳選92 (日経BP)
?ソーシャルメディア
?Twitter ID: yokoyamat
?Facebook: yokoyama.tetsuya
?ブログ: ヨコヤマ企画(http://yp.g20k.jp)
?ブログ: ヨコヤマ企画(分室) (http://yokoyama-tetsuya.cocolog-nifty.com/)
2

Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved.
はじめに
?目標
?Microsoft Azureの特徴を説明する
?Microsoft Azure上に仮想サーバーを作成する
?Microsoft Azure上の仮想サーバーを負荷分散する
?内容
?第1章 Microsoft Azure 概要
?第2章仮想マシンの基本構成
?第3章スケールアウト可能な仮想マシンの構成
3

?クラウドの利用
?管理ツール
?Microsoft Azure 拠点
?Microsoft Azure コンピューティング
?利用例
第1章 Microsoft Azure 概要

クラウドの利用
?必要な機能を
?必要な時に
?必要なだけ使い
?使った分だけ支払う
5

管理ツール: Microsoft Azure のみの管理
?Webポータル
?https://manage.windowsazure.com/
?Microsoft ID (Live ID) でログオン
?コマンドラインツール
?http://azure.microsoft.com/ja-jp/downloads/
?PowerShell
?コマンド
6

管理ツール: ハイブリッドクラウドの管理
?System Center 2012 R2 オンプレミスとMicrosoft Azureの両方を管理
?Virtual Machine Manager
-プライベートクラウド管理製品
-Microsoft Azureの管理も可能
-仮想マシンの移動やVHDの複製などの連携が可能
?Operations Manager
-Microsoft Azure上の仮想マシン監視可能
?その他
?Windows Azure Pack
?プライベートクラウド管理製品
?Windows Azure管理Webサイトと同等のGUI
?System Center 2012 R2 経由
7

Microsoft Azure 拠点
?米国東部(バージニア)
?米国西部(カリフォルニア)
?米国中北部(イリノイ)
?米国中南部(テキサス)
?北ヨーロッパ(アイルランド)
?西ヨーロッパ(オランダ)
?東アジア(香港)
?東南アジア(シンガポール)
?東日本(埼玉)
?西日本(大阪)
?ブラジル南部(サンパウロ)
8

参考: Amazon Web Services 拠点
?米国
?東部(バージニア)
?西部(オレゴン）
?西部(北カリフォルニア）
?欧州
?アイルランド
?アジアパシフィック
?シンガポール
?東京
?シドニー
?北京(予定)
?南米
?サンパウロ
9

Microsoft Azure 拠点: 日本市場から見た特徴
?日本国内に2箇所のデータセンターを開設
?低遅延で高速なセカンダリサイトを作成可能
?リージョン間は800Km以上の距離を離して開設
?500Kmでの設置は日本重視の姿勢の表れ
10

Microsoft Azure コンピューティング
SaaS
Office 365、Dynamicsなど
PaaS
Webサイト
ASP.NET
Apache Tomcat / Node JS / PHP / WordPress
モバイルサービス
マルチデバイスサポート
クラウドサービス
汎用PaaS
IaaS
仮想マシン
Windows Server
Linux
SQL Server
Oracle
11

利用例
?負荷の増減が激しいサイト
?コミックマーケットWebカタログ https://webcatalog.circle.ms/ https://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/circle.ms.aspx
?設計から構築までの期間が短いサイト
?ソチ冬季オリンピック動画配信サイト(公式) http://www.sochi2014.com/
?ソチ冬季オリンピック動画配信サイト(米国NBC) http://www.nbcolympics.com/ (動画再生は米国のみ) http://blogs.msdn.com/b/bluesky/archive/2014/02/10/windows-azure- supports-websites-and-on-demand-streaming-of-2014-sochi-olympic- games.aspx
?設備投資を最小限に抑えたいサイト
?ディザスタリカバリ対応ファイルサーバー
12

第1章のまとめ
?利用形態に合わせたクラウド利用
?管理ツール
?Microsoft Azure 拠点
?Microsoft Azure コンピューティング
?利用例
13

デモ: 単一仮想マシンの作成(手動構成)
?クラウドサービスの作成(簡易作成)
?名前(URL) & リージョン
?ストレージアカウントの作成(簡易作成)
?名前(URL) & リージョン
?仮想マシンの作成と起動
?ギャラリーからWindows Server 2012 R2を選択
?既存のクラウドサービス
?既存のストレージアカウント
14

?Microsoft Azure 仮想マシン
?Hyper-V と Microsoft Azure 仮想マシン
?仮想マシンのサイズ
?仮想マシンの展開パターン
?BLOB に配置された VHD ファイルの堅牢性
?拠点間複製（geo-replication）
?仮想ディスクの追加
第2章仮想マシンの基本構成

Microsoft Azure 仮想マシン
?Windows ServerまたはLinux仮想マシン
?利点
?既存OSの技術がそのまま使える
?高いパフォーマンス (原則として1仮想CPUコアに1物理CPUコア)
?制約
?クラウド固有の機能は独自に構成
?DHCPクライアントとして構成作成から削除までIPアドレスが変化しない
?以下の場合にIPアドレスが変化する可能性
-管理コンソールからシャットダウン (課金されていない状態)
16

Hyper-V と Microsoft Azure 仮想マシン
?共通のハイパーバイザー
?Hyper-V ベース
?Hyper-V サポートコードを含む OS
?Windows Server 2008 以降
?Linux
?VHDファイルのアップロード & 仮想マシン構成も可能
?PowerShell
?System Centerで管理可能…ハイブリッドクラウド構成
?仮想マシン管理…Virtual Machine Manager
?サーバー監視…Operations Manager
?構成管理…Configuration Manager
?バックアップ…Data Protection Manager
?その他
17

仮想マシンのサイズ
?基本…スケールアウト不可
?標準…制約なし
18
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/windowsazure/dn197896.aspx
サイズ
コア
メモリ
(GB)
作業ディスク (GB)
データディスク
最大
IOPS
XS(A0)
共有
0.768
20
1
1x500
S(A1)
1
1.75
70
2
2x500
M(A2)
2
3.5
135
4
4x500
L(A3)
4
7
285
8
8x500
XL(A4)
8
14
605
16
16x500
A5
2
14
135
4
4x500
A6
4
28
285
8
8x500
A7
8
56
605
16
16x500

仮想マシンの展開パターン
?標準テンプレート
? ギャラリーから選択
?カスタムテンプレート (独自作成)
1. OSのインストールとカスタマイズ
2. 一般化(SYSPREP)
3. 保存
?VHDアップロード
オンプレミス
Hyper-V
カスタム
テンプレートから
19
カスタマイズ
標準
テンプレートから
アップロード
ギャラリー
VHD
ファイル
VHDから

BLOB に配置された VHD ファイルの堅牢性
?BLOB
? Binary Large Object
? Microsoft Azureストレージの基本
?常に3つの複製を自動作成
?【参考】
20
AWS Azure
同一拠点リージョンリージョン
同一拠点内での
可用性
アベイラビリティゾーン
(DC手動選択)
可用性セット
(ラック自動選択)

拠点間複製（geo-replication）
?ローカル冗長…3つの複製
? 同一データセンターの別ラック
?ジオ冗長…3つの複製×2拠点 = 6つの複製
? 通常は800Km以上(日本は500Km)
?読み取りジオ冗長…別拠点を読み取り専用で利用
21
ローカル冗長
ジオ冗長
読み取り
ジオ冗長

仮想ディスクの追加
?仮想マシンのディスク
?Cドライブ…システム
?Dドライブ…一時ディスク(高速で揮発性)
?データディスクは管理者が追加
22

第2章のまとめ
?Microsoft Azure 仮想マシン
?Hyper-V と Microsoft Azure 仮想マシン
?仮想マシンのサイズ
?仮想マシンの展開パターン
?BLOB に配置された VHD ファイルの堅牢性
?拠点間複製（geo-replication）
?仮想ディスクの追加
23

デモ: 単一仮想マシンの作成(テンプレート使用)
?仮想マシンへのログオン
?仮想マシンのカスタマイズ
?仮想マシンイメージの登録
24

?性能向上と可用性
?クラウドサービス内の仮想マシン
?可用性セットの作成
?アフィニティグループの作成
?複数インスタンスの作成
?負荷分散構成
?可用性セットとアフィニティグループの利点
第3章スケールアウト可能な仮想マシンの構成

性能向上と可用性
?性能向上1: スケールアップ
? 単体性能の向上 (A0～A7)
? 仮想マシンの再起動が必要
?性能向上2: スケールアウト
? インスタンスの追加
? 既存のインスタンスと独立
?高可用性: 可用性セット
? 単一可用性セット内の複数インスタンス
? 自動スケール可能
負荷分散装置内の仮想マシン群
26
スケールアップ
スケールアウト

クラウドサービス内の仮想マシン
?クラウドサービス...同一外部IPの仮想マシン群
? 負荷分散の対象
?可用性セット…異なる障害ドメインの仮想マシン群
? 障害ドメイン…電源やネットワーク装置の共有領域
?アフィニティグループ…近隣に配置される仮想マシン群
27
ラックラック
ラックラック
ラックラック
…
…
ラックラック
ラックラック
ラックラック
…
…
AG
ラックラック
ラックラック
ラックラック
…
…
AS
ファブリックコントローラ
障害ドメイン
ファブリックコントローラファブリックコントローラ
アフィニティグループ可用性セット

可用性セットの作成
1. クラウドサービス作成
? リージョンの指定
? パブリックIPが自動割当(仮想IP)
2. 仮想マシン作成時(1台目)
? クラウドサービスの指定
? 可用性セットの作成
3. 仮想マシン作成時(2台目以降)
? クラウドサービスの指定
? 可用性セット指定
28

アフィニティグループの作成
1.[設定]-[アフィニティグループ]-[追加]
?名前
?説明
?サブスクリプション
?リージョン
2.クラウドサービス作成時に指定
3.ストレージアカウント作成時に指定
4.仮想マシン作成時に指定
?クラウドサービスの指定 →アフィニティグループの暗黙指定
?ストレージアカウントの指定
?可用性セットの指定(オプション)
29
アフィニティグループ
クラウド
サービス
ストレージ
アカウント

複数インスタンスの作成
?Azureポータル
?仮想マシンの作成
?仮想マシン
?仮想マシンのカスタマイズ
?SYSPREP
?シャットダウン
?Azureポータル
?イメージ取り込み
?ギャラリーにイメージ登録
30

負荷分散構成
?クラウドサービス
? 負荷分散セット
?TCPポート番号の共有
? オートスケール
?仮想マシン
? データ共有(共有フォルダー)
? レプリケーション
? その他、アプリケーション構成
31

可用性セットとアフィニティグループの利点
?クラウドサービス
?不要なサーバーを計画停止して課金を減らす
?IPアドレスの継続性クラウドサービス内のサーバーが1台でも残っていれば IPアドレスが継続使用される
?高可用性…可用性セット
?計画外停止時の対応
?障害ドメインを分離することで高い可用性を実現
?負荷分散
?負荷分散セット…TCPポートの共有
?アフィニティグループ…均一な応答速度の確保
32

第3章のまとめ
?性能向上と可用性
?可用性セットの作成
?複数インスタンスの作成
?負荷分散構成
?可用性セットとアフィニティグループの利点
33

デモ: 複数仮想マシンの作成
?クラウドサービスの作成
?カスタムイメージから1台目の仮想マシンを作成
?可用性セットの新規作成
?カスタムイメージから2台目の仮想マシンを作成
?可用性セットに追加
?仮想マシンにWebサイトを構成
?負荷分散の確認
34

まとめ
?第1章 Microsoft Azure 概要
?第2章仮想マシンの基本構成
?第3章スケールアウト可能な仮想マシンの構成
36
Microsoft AzureによるITインフラの拡張 (MSC0517V)
詳しくは
http://www.globalknowledge.co.jp/reference/course_details.aspx?code=MSC0517V

参考資料
?公式ドキュメント
?Microsoft Azure http://msdn.microsoft.com/library/azure/ja-jp
?ブログ: Microsoft Azure (IaaS)
?高添はここにいます http://blogs.technet.com/b/osamut/
?フィールドSE上がりの安納です http://blogs.technet.com/b/junichia/
?S/N Ratio (さとうなおき) http://satonaoki.wordpress.com/
?Japan Azure User Group (ユーザー会)
?https://www.facebook.com/jazug.jp
37

参考資料
?Windows Azure エンタープライズクラウドコンピューティング実践ガイド
?Azure Council Experts 著
?日本マイクロソフト監修
?日経SYSTEMS 編集
?日経BP
?Microsoft Virtual Academy (オンライントレーニング)
?http://www.microsoftvirtualacademy.com /product-training/product-windows-azure-jp
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