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エンジニアのセルフブランディングと
技術情報発信の重要性
株式会社びぎねっと
宮原 徹(@tmiyahar)
今日のアジェンダ
? 今回の企画の意図
? セルフブランディングとは
? 技術情報発信とセルフブランディング
? 私のセルフブランディングの例
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自己紹介
? 本名:宮原 徹
? 1972年1月 神奈川県生まれ
? 1994年3月 中央大学法学部法律学科卒業
? 1994年4月 日本オラクル株式会社入社
– PCサーバ向けRDBMS製品マーケティングに従事
– Linux版Oracle8の日本市場向け出荷に貢献
? 2000年3月 株式会社デジタルデザイン 東京支社長および株
式会社アクアリウムコンピューター 代表取締役社長に就任
– 2000年6月 (株)デジタルデザイン、ナスダック?ジャパン上場(4764)
? 2001年1月 株式会社びぎねっと 設立
? 2006年12月 日本仮想化技術株式会社 設立
? 2008年10月 IPA「日本OSS貢献者賞」受賞
? 2009年10月 日中韓OSSアワード 「特別貢献賞」受賞
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今回の企画の意図
? 次世代を担う若手育成プログラムの第1弾
? 若手を牽引するのは中堅クラスのリーダー
達であるべき
? 既に達成している人ではなく、今現在変わ
っていく人をロールモデルに
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今、変わろうとしている人たちを支援しよう!
目指している若手育成モデル
?
中堅
若手
5
????
この辺の
人を応援
リスペクトっす!!
ああなりたい!!
セルフブランディングとは
? 自分自身を商品と見なして価値のあるもの
として認知されるようにすること
– リスペクトされる存在になる
– ああなりたいと思われる
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ブランディングされている人の類型
A) 天才型
– 好きでやっていることや業務でやっていることが
市場で評価される
– 流行り廃りに左右されることも
B) 組織型
– 組織でやっていることのスポークスパーソン
– 組織を外れればただの人
C) 自発型
– セルフブランディング
– 変化に追従し見せ方を変えられる
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セルフブランディングの方法
1. 自己分析
– 自分の強み弱みを把握しよう
2. TOBEモデルの構築
– なりたい自分を思い描く
3. プランニング
– なりたい自分になるための計画
4. 実行
– 有言実行
5. 評価
– 次のプランと実行に繋げるために
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技術情報発信
? セルフブランディングの実行方法として情
報発信は欠かせない
– 自分という商品の情報が消費者に届かなけれ
ば価値は伝わらない
? トータルな能力が要求される
– 企画力
– 調査力
– 情報制作能力
– 発信力
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技術情報発信の方法
? SNSやブログ
– セルフブランディングの手法としてはやや弱い
? セミナー
– 各種勉強会での講演
– LTなどから挑戦でもOK
? テクニカルライティング
– Web媒体や技術書の執筆
– 最近は技術同人誌という手も
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とある技術情報発信のパターン
1. 技術的な調査検証実行
– 趣味的なことでも、業務でもOK
– 1次技術情報の作成
2. セミナー資料作成と発表
– 要点をまとめるという観点で望ましい
3. テクニカルライティング
– 内容によって適切な媒体で
4. SNSやブログで発信
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技術情報の種別
A) 誰もが知りたい情報
– 基本的な話ほど自分で調べるのは面倒
B) 早く知りたかった情報
– 新しいバージョンの情報など
C) より詳細な情報
– 深く携わっているのでなければ知らない情報
D) わかりやすい情報
– 難しい技術をわかりやすく解説
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宮原の場合を振り返る 初出版
? 1994年4月 日本オラクル入社
– 新卒研修後、10月にPCサーバー製品のマー
ケティング部門に配属、PCサーバー周辺のア
プリ開発用ミドルウェアの製品担当
? 1996年11月 『Oracle7 SQL入門』監訳
– 原著が担当製品の「Personal Oracle7」を使っ
ていたため、翻訳内容チェックを任された
– この時のクレジットは会社名義
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DB関連をいろいろと書きまくる
? Oracle、データベース関連の記事を書きまくる
– 主にデータベース雑誌
? マーケティング業務に関連して1999年3月に『Oracle8
Linux版インストールキット』を企画刊行
– 付録CDをターボリナックスに作ってもらう
– インストール手順を執筆
– 初版を売り切ったのでPDF版を無償配布
? 念願のオライリー本に関われる
– 1997年12月『Oracleシステム設計』
– 1998年『オラクルPL/SQLプログラミング Oracle8対応版』
– 2001年『SQLクイックリファレンス』
? SQLにものすごく詳しい人というわけではないが、とに
かく勉強して読んで勉強する
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Linux、ネットワーク系に転身
? 組織型から自発型への転身
– 2000年2月 日本オラクルを退社
– 2000年3月からベンチャー企業に転職
– 2000年11月にベンチャー企業退社
– 2000年12月に株式会社びぎねっと設立
? Linux本を出版
– 2002年3月『ADSLによるLinuxインターネット
サーバー構築ガイド』を出版
– ネットワークには全然詳しくなかったので1から
勉強して執筆
? その後『ネットワークマガジン』に新技術検証、ベンチマ
ーク記事を毎月連載などして検証技術と執筆力を磨く
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宮原の経験からのアドバイス
? 締め切りは守る
– 無理なスケジュールは立てない
– ただしあまり長いスケジュールは引かない
– 途中で難しくなったら早めに相談
? (可能であれば)業務で執筆する機会を作る
– 業務時間に調べられる、書ける
– 業務の成果にできる
? 自分なりの目標を定める
– 印税はあまりインセンティブにはならなかった
– 自分個人の名前が売れたのはメリット(セルフブランディング)
– 企画アウトプット力が仕事力に繋がった
? 調べながらは書かない
– 勉強して書くにしても、執筆する内容についてすべて調査が終わ
ってから書く
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今回の企画について
? 『Think IT』に新人枠を設定していただいたので、そこ
に掲載する技術記事を執筆してください
? (可能であれば)メンターを決めてください
– 企画から執筆までアドバイスしてくれる方
– 難しい場合には相談
? 簡単な企画書を作成してください
– 企画意図?背景
– 企画内容および構成案
– (既にあるならば) 1次情報
? 企画がOKになったら、調査、執筆を始めてください
– 一気に進めず、アウトラインを再考する、最初の部分だけ
書いてみるなどして確認しながら進めてください
– 一度セミナー資料にしてみるのもおすすめ
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企画例
企画背景
各種サービスやIoTなどの広まりにより、爆発的にデータが増えている中、高速なデータ処理の手法が要求さ
れるようになってきています。
現在の主なデータベースの高速化はクラスター構成によるスケールアウト型が主流ですが、高性能なサーバー
を複数台必要とするなど性能対コストが悪く、管理性の低下などのデメリットもあります。
PG-Stromが採用しているGPUを活用した超並列処理を行うスケールアップ型ソリューションにより、単体でのデ
ータ処理性能を大幅に向上でき、MECなど低レイテンシーな環境に設置する必要があるシステムにおいて、設
置性、管理性など優れた
選択肢として有望です。
この技術は現時点ではあまり一般的ではないため、認知度を高めることで、今後のビッグデータ処理システム
への採用を促すきっかけを作れればと考え、企画提案する次第です。
企画内容および構成案
データベースの性能に関する技術的な理解を深めるために、まず従来型の高速化手法について概説します。
その後、GPUやその他の技術を活用した新しい高速化手法を紹介します。
PG-StromはOSSとして提供されており、NVIDIA製のGPUとNVMe SSDを使えば自身の手で環境を構築できる
ため、導入および検証の方法についてポイントを解説します。
以上の3部構成を考えています。
前2つについては、基本的な情報は添付のセミナー資料で説明されております。
インストール方法等についてもガイドを作成済みのため、そちらを紹介しつつ、ポイントを解説する形となってお
ります。
1回あたりの分量次第ですが、2回+2回+1回程度を見込んでいます。
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コミュニティ的にワイワイやるよ
? オープンソースカンファレンスなどを開催し
ているOSPNを母体に今後は活動
? Slackがあるので入ってください
– https://bit.ly/ospn_slack
– プライベートチャンネルなので個別に宮原宛
にDMください
? 進捗をつぶやいてください
? あとは走りながら考えましょう
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