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2012年度卒业论文 鉄骨フレームとスギ板による贬测产谤颈诲构法の提案―木材の需要拡大を目指して―/谷田洋辅
- 3. 研究背景 日本の森林状況
(万?) (%)
12,000 100
90 木材自給率は急上昇
10,000
80 But...
木材自給率
70 国産材需要量の変化少なめ
8,000
外材 60
6,000 50
国産材、外材ともに需要が少ない
40
4,000
30
木材全体の需要が少なくなっている
国産材 20
2,000 今の状況が継続されてしまうと
10
今後も減少が予想されている 森林崩壊の危機
0 0
昭和30 40 50 60 7 17 23 (年)
『日本の木材需要量と木材自給率の推移』
(億?)
50
45 木材を使うことが
天然林蓄積
40 求められている
人工林蓄積
35 森林蓄積量は年々増加
30
25
人工林は過去40年間で4.7倍
20
15
10
スギ人工林は人工林全体の45%
5
0
昭和41 51 61 平成7 14 19 (年)
『日本の森林蓄積量の推移』
- 4. 研究目的
木材を使う スギの使用
非木造で建てられている箇所を木造で作る Hybrid構法
鉄骨造において、表面積の多い壁、床といった面部に、スギ板を使用した
Hybrid構法のモデルプランを提案?設計し、木材利用の有効性を示す。
国産材需要の拡大を狙う
- 6. 贬测产谤颈诲构法の设计 設計構成
鉄骨フレーム+スギ板贬测产谤颈诲构法の设计
?モデルプラン(平面図、断面図、フレーム図)
?各性能の考え方、計算方法
壁の設計 床の設計 屋根の設計
?構成の説明 ?構成の説明 ?構成の説明
?断熱性能の計算 ?断熱性能の計算 ?断熱性能の計算
?遮音性能の計算 ?たわみ量の計算
?せん断耐力の計算 ?自重の比較
?せん断剛性の計算
?柱の断面比較
- 7. 贬测产谤颈诲构法の设计 モデルプラン(準耐火構造:外壁耐火)ALCパネル
5400 5400
1800 1800 1800
2700 2700
1800 1800 1800
400
1800
リビングダイニング
1800
3000
room1 room2
CH=2924
室内に“木あらわし”ができる
1800
7604
10800
W.C. エントランス
1800
3000
CH=2800
1800
ドレッシングルーム
550
1800
バスルーム
780
Model 1F_Plan 1/75 Model Section 1/60
- 8. 贬测产谤颈诲构法の设计 壁の設計
スギ板50mm厚_木ダボ接合
木ダボ(カシ)_d=24mm_L=240mm
準耐火構造(外壁耐火)_モデル:ALCパネル100mm厚
石膏ボード12.5mm厚
間に挟むスギ板がヒートブリッジを軽減させる
六角ボルトM-12
ハット形鋼3.2mm厚
今後の課題:縁キョリ
- 9. 贬测产谤颈诲构法の设计 間仕切り壁
断熱材_ウッドファイバー_75mm
外壁材_ALCパネル(外壁耐火)_100mm
角パイプ75mm×75mm_4mm厚
スギ板30mm厚
間仕切り壁平面 1 / 10
ハット形鋼とフラットバー(50mm×4.5mm)をすみ肉溶接
間仕切り壁接合詳細 1 / 3
- 10. 贬测产谤颈诲构法の设计 コーナー
挟み込みだと部材数が多くなる
外壁コーナー(挟み込み) 1 / 8 外壁コーナー(落とし込み) 1 / 8
- 11. 贬测产谤颈诲构法の设计 壁の設計:せん断耐力
モデルプラン
「木ダボ カシφ24mm 、母材スギ、L1=L2=120mm 」
? × ?? 3.14 × 122 × 24.49
7) ? ? = = ÷ 1000 = 8.31
? 4
3
降伏モード(7)の木ダボ繊維方向の
クラックによるせん断降伏が起こる ? ? = 8.31 ??
構造用合板に用いられる釘(CN50)の1面せん断降伏耐力
P ? ? = 0.61 ??
P
L1
L1
L2
L2
P
P
木ダボの耐力は比較的大きい
- 12. 贬测产谤颈诲构法の设计 壁:せん断剛性
3600
1800 1800
514.2 514.2 モデルプランの「木ダボ カシφ24mm 、母材スギ、L1=L2=120mm 」
10KN
木ダボ1本あたりのせん断剛性Kは
?1 ?2 ?1 5.72 × 103
K= = = = 2.86 × 103 [N/mm]
?1 + ?2 2 2
3000
∴ K = 2.86 × 103 [N/mm]
【壁体のせん断剛性】
木ダボが6本の場合(剛性) : 2.86×6 = 17.16(KN / mm)
木ダボが6本の場合(変位) : 0.583mm
P P 木ダボが7本の場合(剛性) : 2.86×7 = 20.02(KN / mm)
K1 木ダボが7本の場合(変位) : 0.500mm
P
P
K2
P P 壁全体での変位 : 4.832mm
壁全体でのせん断剛性 : 2.07(KN / mm)
- 13. 贬测产谤颈诲构法の设计 壁:せん断剛性
3600
1800 1800
514.2 514.2
3000
10KN ( 0.500 , 4.832 )
( 0.583 , 4.332 )
( 0.500 , 3.749 )
( 0.583 , 3.249 )
( 0.500 , 2.666 )
( 0.583 , 2.166 )
( 0.500 , 1.583 )
( 0.583 , 1.083 )
( 0.500 , 0.500 )
( 0.000 , 0.000 )
( 各層の変位[mm] , 累計値[mm] )
- 14. 贬测产谤颈诲构法の设计 壁:せん断剛性
ブレース置換
δ=4.832
636.5
板壁のせん断剛性と等価な軸剛性をもつ、ブ θ
レースへと置換
.1 L
86
5
9.
Δ
51
?? ? × ? × ? × ??? ? 2 46
?? = E × A × =
?? ?
3000
? ? × ? × ? × ??? 2 ? ???? ?? ? ??? 3 ?
?? = = × =
? ? ? ?
せん断剛性K=? ? より θ
?? ? 2.07 ? 3600
EA = 3 ?
= 3
= 16436.2 (KN)
??? 3600 4686.1
3600
つまりモデルプランの板壁は、
40mm×80mmの杉ブレース(E=5.0KN / ??2 )とほぼ等価である。
- 15. 贬测产谤颈诲构法の设计 柱の断面比較
向かい合っているハット形鋼はスギ板を介し、ボルトに
よって一体化させる(多少のズレは生じる)
断面二次モーメントが大きくなり、強度が上がる
断面二次モーメント I は、部材間のズレを考慮し、低減
率を0,7とすると、( ただし、t = 3.2mm )
6×203 ?5.36×19.363
I= × 0.7 = 531.2 ( cm4 )
12
なお、H形鋼の断面二次モーメントは 、
100mm×100mm : 378 ( cm4 )
150mm×75mm : 666 ( cm4 )
125mm×125mm : 839 ( cm4 )
よって、この柱は上記のH鋼の中間程度の能力をもっている。
- 16. 贬测产谤颈诲构法の设计 床の設計
342.5
75.5
10
ボルト M10
スギ板 30mm×3
100
90
50
30 200
90
76.9
300
ハイテンションボルト M16
2階床断面図 1 / 15
- 19. 贬测产谤颈诲构法の设计 结论?今后の展望
?向かい合うハット形鋼柱の間にスギ板を挟むことで、板壁が形成される
だけでなく、ヒートブリッジを軽減したり、総合的な柱の断面二次モーメン
トを高めることができた。
?木ダボによって板壁にはある程度のせん断耐力、せん断剛性を確保で
きることが計算上分かった。
柱、梁を含めた、構造体全体としての挙動がどうなっていくの
か検討が必要。
?安全性を確かめるためには計算だけでは不十分であり、実験が必要。
未解決な部分は多々あるが、本研究の目的である、鉄骨造に木材(スギ板)
を使う有効性を少しは示せたと言える。