![死亡率上昇のリスクファクターとなる。
せん妄が早期に消失した患者の方が、死亡率が低い[1]
確定した予防法?治療法はなく、各種対策が検討されている[2]
せん妄の予後への影響
1. Dan K Kiely: Persistent delirium predicts greater mortality, J Am Geriatr Soc, . 2009 Jan;57(1):55-61.
2. Joseph Francis. Delirium and acute confusional states: Prevention, treatment, and prognosis.
In: UpToDate, Post TW (Ed), UpToDate, Waltham, MA. (Accessed on September 15, 2021.)](https://image.slidesharecdn.com/vod-220216014613/85/ADVANCED-4-320.jpg)
![＃高マグネシウム血症
血中Mg濃度：6.0 mEq/L
歩行：すり足、両膝蓋腱反射消失
マグネシウム中止後2日で幻視症状消失
[1]Alan S L Yu, Hypermagnesemia: Causes, symptoms, and treatment, In: UpToDate, Post TW (Ed),
UpToDate, Waltham, MA. (Accessed on September 1, 2021.)
Pubmed
[AND delirium]：ヒットなし
[AND visual hallucination]：ヒットなし
UpToDate? [1]
血中濃度6?10 mEq/Lで傾眠?深部腱反射消失
症例1 狐憑
き
症例1：狐つき](https://image.slidesharecdn.com/vod-220216014613/85/ADVANCED-14-320.jpg)
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せん妄対策 【ADVANCED】
- 2. 1. 不眠対策 2. 原因の検索 3. 環境の調整 すべきこと3つ
- 3. A. 注意と意識の障害 B. 短期間で出現し、日内変動がある C. 身体疾患や物質中毒?離脱で起きる せん妄の診断基準 過活動型?低活動型に大別される。 American Psychiatric Association. Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 5th ed, APA Press, Washington, DC 2013.
- 4. 死亡率上昇のリスクファクターとなる。 せん妄が早期に消失した患者の方が、死亡率が低い[1] 確定した予防法?治療法はなく、各種対策が検討されている[2] せん妄の予後への影響 1. Dan K Kiely: Persistent delirium predicts greater mortality, J Am Geriatr Soc, . 2009 Jan;57(1):55-61. 2. Joseph Francis. Delirium and acute confusional states: Prevention, treatment, and prognosis. In: UpToDate, Post TW (Ed), UpToDate, Waltham, MA. (Accessed on September 15, 2021.)
- 6. 特徴 鎮静 ◎ 幻覚?妄想への効果 △（弱い） 翌朝の持ち越し少ない 注意点 糖尿病には原則禁忌（特に?糖?値なら） 使?法 30分空けて、合計3回まで 特徴 鎮静効果は弱い、ゴソゴソレベルの不眠に使? 筋弛緩作?はなく、安全 注意点 抗コリン作?少なく、特に注意点なし 使?法 1?6錠/? 頓?使?例?30分毎合計3錠、深夜2時まで使?可 ①ベルソムラ15mg せん妄予防のRCTあり ②ロゼレム8mg ?中覚醒度改善 ③デエビゴ 2.5?10mg ①の改良、薬剤相互作?? 併?も可 例）トラゾドン50＋ベルソムラ15 トラゾドン50＋ロゼレム8 トラゾドン50＋デエビゴ5←最もオススメ 特徴 鎮静 ○（やや弱い） 幻覚?妄想への効果◎ 注意点 腎機能低下で翌?遷延 パーキンソン症状?誤嚥 使?法 60分空けて、合計3回まで 特徴 鎮静 ○（やや弱い） 幻覚?妄想への効果◎ 注意点 パーキンソン症状?誤嚥 使?法 30分空けて、合計3回まで 特徴 鎮静 ○（やや弱い） 幻覚?興奮への効果◎ 投与禁忌 パーキンソン病 レビー?体型認知症 重症?不全 使?法 1A+??20ｍLを静注 1A＋??100ｍLを点滴 合計3回まで ??100ｍLに?れ落ち着くまで ※アタP単独はせん妄リスク クエチアピン25mg リスパダール0.5mg ルーラン4mg ※未採? 糖尿病あり 腎不全あり トラゾドン25mg その他、睡眠薬 セレネース5mg注 セレネース5mg＋アタP 50mg 興奮あり、内服困難 鎮静不?分 鎮静不?分 セレネース5mg＋ドルミカム5mg ??100ｍLに?れ、落ち着くまで 呼吸停?に注意、モニター必要 奥の?? ※ハルシオン、デパス、レンドルミン 半年以内に開始したものは中?し 左記睡眠薬に変更 興奮あり 内服可能 * RCT=Randomized control study ?責 遠藤健史 町?奥出雲病院総合診療科 2021年12?7?記載 参考書 井上真?郎: 不眠診療ミニマムエッセンス第1版; 中外医学社、 せん妄実践マニュアル第1版; ??社
- 7. 特徴 鎮静効果は弱い、ゴソゴソレベルの不眠に使? 筋弛緩作?はなく、安全 注意点 抗コリン作?少なく、特に注意点なし 使?法 1?6錠/? 頓?使?例?30分毎合計3錠、深夜2時まで使?可 トラゾドン25mg 文責 遠藤健史 町立奥出雲病院総合診療科 2021年12月7日記載 参考書 井上真一郎: 不眠診療ミニマムエッセンス第1版; 中外医学社、 せん妄実践マニュアル第1版; 羊土社
- 8. ①ベルソムラ15mg せん妄予防のRCTあり ②ロゼレム8mg ?中覚醒度改善 ③デエビゴ 2.5?10mg ①の改良、薬剤相互作?? 併?も可 例）トラゾドン50＋ベルソムラ15 トラゾドン50＋ロゼレム8 トラゾドン50＋デエビゴ5←最もオススメ トラゾドン25mg その他、睡眠薬 * RCT=Randomized control study クエチアピン25mg リスパダール0.5mg 糖尿病あり 興奮あり 内服可能 トラゾドン25mg 文責 遠藤健史 町立奥出雲病院総合診療科 2021年12月7日記載 参考書 井上真一郎: 不眠診療ミニマムエッセンス第1版; 中外医学社、 せん妄実践マニュアル第1版; 羊土社
- 10. RASS スコア 用語 +4 好戦的な +3 非常に興奮した +2 興奮した +1 落ち着きのない 0 意識清明な 落ち着いている -1 傾眠状態 -2 軽い鎮静状態 -3 中等度鎮静 -4 深い鎮静状態 -5 昏睡 Am J Respir Crit Care Med. 2002 Nov 15;166(10):1338-44. Richmond Agitation-Sedation Scale
- 11. ICDSC* 4点以上でせん妄疑い 1. 意識障害 RASS 2. 注意力欠如 3. 失見当識：場所、人物確認 4. 幻覚、妄想 5. 興奮 7. 睡眠覚醒の障害 6. 不適切な会話 8. 症状の変動 *ICDSC: intensive care delirium screening checklist Soenke Boettger, Swiss Med Wkly. 2018 Mar 14;148:w14597.
- 12. せん妄対策チェックリスト Delirium in Hospitalized Older Adults N Engl J Med, Oct.12,2017 □ 帰宅願望 □ 抑うつ：GDS15 □ ADL低下 □ 不眠 □ 苦痛 □ 食事量の変動 □ Vital signの異常 □ せん妄リスク薬の使用 □ 不眠時の対策薬（ ） □ 聴力低下 or 視力低下 □ 騒音 □ せん妄あり：ICDSCとRASSの変動で評価 □ 認知症中核症状疑い（ ） □ WBC, BUN, Cre, Na, K, Ca, Mg □ 甲状腺機能、副腎機能、ビタミンB1/B12、葉酸 GDS15; Geriatric depression scale 15
- 14. ＃高マグネシウム血症 血中Mg濃度：6.0 mEq/L 歩行：すり足、両膝蓋腱反射消失 マグネシウム中止後2日で幻視症状消失 [1]Alan S L Yu, Hypermagnesemia: Causes, symptoms, and treatment, In: UpToDate, Post TW (Ed), UpToDate, Waltham, MA. (Accessed on September 1, 2021.) Pubmed [AND delirium]：ヒットなし [AND visual hallucination]：ヒットなし UpToDate? [1] 血中濃度6?10 mEq/Lで傾眠?深部腱反射消失 症例1 狐憑 き 症例1：狐つき
- 18. Copyright(Ｃ) INOUE shinichiro 症例1 狐憑き 環境調整
- 20. ア）個室 ウ）4人部屋 窓側 エ）4人部屋 廊下側 Copyright(Ｃ) INOUE shinichiro 個室患者は大部屋患者よりもせん妄発症率が低い Junior et ai. Critical Care Medicine 2014 3 2 1 せん妄が起こりにくい部屋環境は？
- 21. Copyright(Ｃ) INOUE shinichiro 症例1 狐憑き リンク
- 22. 症例1 狐憑 き 症例1：狐つき □ 帰宅願望 □ 抑うつ：GDS15 □ ADL低下 □ 不眠 □ 苦痛 □ 食事量の変動 □ Vital signの異常 □ せん妄リスク薬の使用 □ 不眠時の対策薬（ ） □ 聴力低下 or 視力低下 □ 騒音 □ せん妄あり：ICDSCとRASSの変動で評価 □ 認知症中核症状疑い（ ） □ WBC, BUN, Cre, Na, K, Ca, Mg □ 甲状腺機能、副腎機能、ビタミンB1/B12、葉酸
- 25. 認知症チーム 観察?スタッフと相談 介入依頼人数 常に5人以上 転倒転落を減らす デイケア対応人数 月に20人以上 認知症患者の在宅復帰率100％ 他チームとの協働 真の目標 遅行指標 常にカウントする先行指標 今すぐできること
- 26. まとめ ? 不眠対策の薬剤リスト作り ? 原因検索リスト作り ? 环境调整リスト作り