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リーチ动作と座位バランス
Bobath conceptの歴史
? ボバース夫妻により創設
? カレルボバース夫人が行うハンドリングによる臨床的
な変化を夫で神経科医のベルタボバースが神経科学的
に説明をすることで発展してきた。
? 当時の神経科学的知見では、反射メカニズムでしか姿
勢?運動について説明できなかった。
※そのため、当時の理論はボバース協会の中でも否定
されているものが多い。
(ステップ?トゥ?フォローやライト?イン?ザ?ミ
ドルに記載されている内容など)
Handling > 神経科学
Bobath conceptの現在
①患者さんが出している反応がなぜそうなっているか
神経科学を背景に導き出す(評価?分析)
②どこに対してアプローチを行えばよいか神経科学を
背景に導き出す(仮説)
③どのような方法をとれば改善するか神経科学を背景
に導き出す(治療)
●Bobath concept●
神経科学を背景とするClinical reasoningに基づいた
問題解決アプローチ
伊藤克浩先生ブログより
Handling < 神経科学
神経科学的知見
? 評価?課題設定
?姿勢制御メカニズム
? 治療介入?ファシリテーションテクニック
?感覚システム
? シナプス強化
?運動学習メカニズム
? 動作発動
?大脳皮質の働き(高次脳機能)
ニューロリハビリテーション
ニューロリハビリテーションという言葉は、神経科学と
りわけ人間の脳を対象とした神経科学が急速に発達し、そ
の分野で次々に発見された新たな知見がリハビリテーショ
ンに応用されるようになって生まれた言葉である。
~中略~
ニューロリハビリテーションという分野は、その理論は
神経科学的基盤を持ち強固であるが、新しいがゆえに、
個々の技法の効果については科学的な検証が追い付いてい
ない感がある。
歩行のニューロリハビリテーション(まえがきより)
ニューロリハビリテーション
理論的バックグラウンドとして十分な研究成果があったからといっ
て、それは運動支援として用いる様々な訓練(介入)の効果を科学的
に保証するものではない。
個々の訓練について科学的な妥当性を得るためには、その訓練を対
象として地道な検証を繰り返し行っていかなくてはならず、当然その
検証には膨大な時間がかかる。
「今この瞬間にリハビリの現場で実践している訓練」についての科
学的な根拠を得るために、セラピスト自身が何十年もの時間を研究に
費やすというのは、多くのセラピストにとって現実的ではない。
こうした問題を打開するためには、文字通り研究の専門家である研
究者がこうした問題を理解し、セラピストと真に有益な関係を築きな
がら、科学的根拠を与える活動をすべきである。
運動支援の心理学 知覚?認知を生かす
評価
●トップダウン評価●
構成要素の確認
ADL できること
できないこと
姿勢?動作観察
?全課題
?部分課題
Impairment Aを仮説
Impairment Bを仮説
Impairment Cを仮説
検査A
検査B
検査C
情報収集(問診) 姿勢?動作分析
(視診)
検査
(触診)
姿勢?動作分析が主体となる。
臨床的で適切な評価が可能であるが、姿勢?動作分析ができないと
全く評価が行えないこととなる
正常動作(知識からの考察)
?筋?関節の動き
?神経メカニズム(FB or FF)
表1:ADL遂行に必要な基本動作項目
臼田滋:基本動作能力を測定するための機能的動作尺度の開発 理学療法科学 2000
全課題を部分的に評価していくことは大切であるが、これだ
けでは主要な問題点(機能障害)を把握することはできない。
全課題と部分課題
全課題と部分課題
●部分課題●
? 部分課題とは、単に全課題の一部を抜き出した動作で
はなく、全課題を行うために必要な構成要素を2つ以
上含んだ課題である。
? 部分課題をいくつか組み合わせて評価?分析を行うこ
とで、主要な問題点を把握することができ、どういう
姿勢?課題でどこから治療を行えばよいか把握すると
いうクリニカルリーズニングを行うことができる。
2020年1月20日 福山ボバース勉強会資料
Steady State
定常状態
Proactive
予測的に行われる姿勢制御Reactive
与えられた刺激に対して
起こる姿勢制御
姿勢コントロール
Steady State
定常状態
Proactive
予測的に行われる姿勢制御Reactive
与えられた刺激に対して
起こる姿勢制御
姿勢コントロール
リーチ動作のための
肩甲帯のコントロール
筋は短縮位よりも伸張位の方が出力
を発揮しやすい
動作を起こす前に筋がストレッチされた
ポジションをとっておく必要がある。
リーチ動作のための
肩甲帯のコントロール
リーチ時に必要な肩甲骨のアライメント
リーチの際には、肩甲骨のProtractionが必要。
※Protraction = 拳上?外転?上方回旋
筋肉は伸張されている方が収縮しやすい。
動作前に肩甲骨を内転?下制位に保っておくと
効率的にリーチができる。
※下方回旋すると棘上筋の起始と停止が近づくため働きにくくなる
肩甲骨が内転?下制位にあることが大切
●肩甲骨を引き上げる筋(前面)●
烏口突起が筋によって引っ張られると、
肩甲骨は拳上?外転?内旋?前傾し、
内側縁と下角が胸郭より浮いてしまう。
?翼状肩甲となる。
エンドレスウェブ
介入の糸口
●肩甲骨の評価●
●肩甲骨を引き上げる筋(後面)●
表層には僧帽筋があり、深層には脊柱
に付着する肩甲挙筋?菱形筋と、上腕
部に付着する円筋群がある。
翼状肩甲となると下角を胸郭に安定さ
せるために円筋群の代償活動が強まる。
加えて、菱形筋は伸張位で固定される
こととなりStretch weaknessを引き
起こしてします。
エンドレスウェブ
介入の糸口
●肩甲骨の評価●
アナトミートレイン 第2版
肩甲骨を安定させ、姿勢的な肩甲骨
の位置を決定する上で「X字」の筋
の評価を行うことが重要となる。
●菱形筋と前鋸筋●
菱形筋と前鋸筋は相反的に機能し、
菱形筋は肩甲骨を上内方に突き出し、
前鋸筋は下内方に突き出す。
前鋸筋が慢性的に短縮している場合、
胸椎の後弯を伴うことが多い。
菱形筋が慢性的に短縮している場合、
胸椎のカーブは浅くなる(平背)。
介入の糸口
●肩甲骨の評価●
アナトミートレイン 第2版
●僧帽筋下部線維と小胸筋●
僧帽筋下部線維は肩甲骨を内下方に
牽引し、小胸筋は上後方に牽引する。
これらの拮抗関係では、小胸筋が慢
性的に短縮している場合が多く、結
果として肩甲骨の前傾が生じる。こ
の前傾は胸郭の後傾を伴う場合が多
い。
介入の糸口
●肩甲骨の評価●
Steady State
定常状態
Proactive
予測的に行われる姿勢制御Reactive
与えられた刺激に対して
起こる姿勢制御
姿勢コントロール
予测的姿势制御
効率的な戦略は?
静的立位
予测的姿势制御
介入の糸口
●二関節筋と単関節筋●
二関節筋 運動制御とリハビリテーション
単関節筋は重力対応のために生まれた筋であり、二関節筋
は制御担当のために生まれた筋である。
?単関節筋は重力環境下における姿勢制御のために存在し、
二関節筋は運動制御のために存在する。
動作?姿勢安定の前に、単関節筋が働く必要がある。
介入の糸口
●二関節筋と単関節筋●
端座位で前傾する場合、前傾角度が大きくなるに従って、骨盤~ 脊柱
には伸展モーメントが要求される。
脊柱起立筋、 特に胸腸肋筋、胸最長筋などの長い筋がこの運動の主体
になると筋の両端が近づく結果となり、 体幹が伸展してしまう。
福井勉 1998
頭尾のアライメントを良好に保った
まま前傾するには, 脊柱起立筋とと
もに多裂筋などの深層筋が協調しな
ければならない。
多裂筋
腸肋筋
最長筋
棘筋
脊
柱
起
立
筋
介入の糸口
多裂筋が骨盤および腰椎、最長筋が
胸椎のコントロールを行い腸肋筋が
補助を行う。
?多裂筋による鉛直方向への方向づ
けが行われ、最長筋が働くことで脊
柱を伸展位に保つことができる。
※多裂筋の活動が低下していると体
幹屈曲位となり、腸肋筋、最長筋の
活動は亢進する。
鈴木俊明他:筋緊張検査における検査のポイント 関西理学 2012
●骨盤前傾運動●
姿勢主要筋の脊柱起立筋の働きに加
えて、拮抗筋である腹筋群や股関節
伸筋群の協同活動によって、重心を
高く保ち、脊柱?骨盤を安定させる
ことができる。
主動作筋?拮抗筋の協同活動により重心を高く保ち、脊柱
を安定させることができる
カパンジー機能解剖学
介入の糸口
●骨盤前傾運動●

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